RESCUE / RESCUE メロハー好き必聴のジャーマンメロディアス名盤

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RESCUE / RESCUE レビュー

メロハー好き必聴のジャーマン メロディアスの名盤

1990年にリリースされたドイツ産 メロディアスバンド「RESCUE」による唯一の作品。

当時、大日本メロハー愛好会が全幅の信頼を寄せていたレーベル「Long Island Records」からリリースされていたように記憶しています。

その後も何度かリマスター&ボーナス・トラック収録盤も出されていたようですが…。

いずれにしてもメロディアス ハードロックを愛する方々にとっては絶対におさえておくべき必聴盤と言えるでしょう。

気になる作品のクオリティはジャケットデザインを見れば一目瞭然ですね。

「海上を飛ぶ巨大な板氷」という意味不明なデザインのダサジャケには、名盤の予感しかしません。

それは決して一杯何千円もするようなかき氷の原料となる天然の湧き水を氷室で凍らせた板氷などではなく。

昭和の時代に自転車にのぼりを立てて売りに来ていたアイスキャンデーの安い原料となるような工業生産された板氷です(勝手に決めつけてますが)。

そこが良いんですよね~。

だいたいかき氷なんてものは格好つけて気取って食べるものではないでしょう。

食べたい時に冷凍庫から氷だしてガリガリ削って、身体に悪そうな色したシロップを適当にドバドバかけて食べてたもんです(完全に昭和…)。

とまあ、あまりの暑さでややキレ気味にイミフなことを書いてますが、本当に最近の地球は温暖化の影響で高温、異常気象がヤバいです。

酷暑の続く時期に本作を聴くことは、熱中症を未然に防止して自らの命を守る行動としても強くおすすめいたします。

 

クリスタル透明感と爽快コーラスで楽しむ清涼祭り!

RESCUE はキーボードを含む5人組のメロディアス ハードロック(AORに近い?)バンド。

その持ち味は大日本メロハー愛好会の定める厳しい名盤規定をことごとくクリアする高いクオリティを誇ります。

煌びやかでクリスタル透明感のあるキラキラキーボードと80年代特有の「エフェクト上等」のギター。

爽快チョコミントのような甘いメロディを落ち着いた声質で歌い上げるヴォーカルとコーラス。

コンパクトながらフックのある展開で構成された各楽曲の完成度。

どの曲もメロハーマニアの琴線を優しく刺激してくる垂涎の楽曲で埋め尽くされたアルバムです。

 

スコアチャート

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メンバー・収録曲

バンドメンバー

  • ヴォーカル: Thorsten Neumann

  • キーボード: Frank Metzer

  • ギター  : Jorg Schroder

  • ベース  : Henning Reese

  • ドラムス : Thomas Bak

 

収録曲

  1. Don’t Call Me Crazy

  2. Face To Face

  3. Into The Night

  4. Hold On

  5. Be There for You

  6. Feels Like the First Time

  7. Sometimes

  8. Fire Still Burning

  9. Deeper

おすすめ楽曲

Don’t Call Me Crazy

アルバムのオープニングを飾る元気印の一曲。

80年代臭をプンプン漂わせながら、これ見よがしに掻き鳴らされるギターはもはやお約束の展開ですね。

ギターを志す者であれば誰もが経験する「エフェクトとアームのおかげ」で何だかもっともらしく聴こえちゃう適当なリフとソロ?って感じがして妙に懐かしさがこみ上げてきます。

そして捻りとは無縁の歌メロはあくまでも正攻法。

基本に忠実にかいなを絞っておっつけながら腰を落として寄り切る横綱相撲のようですね(いや、ですねって言われましても…)。

派手さはないもののタイト感のあるドラムも良いですね~。

これでスネアのトーンがスッコンスッコン言ってたらもろにVAN HALENのパックンチョって言われちゃうところを、寸止めで堪えて頑張ってます。

 

Face To Face

爽快元気系のオープニングに続く2曲目に収録されている憂いのある楽曲。

キーボードによるさりげない効果音がちょいちょいい主張しながら良い味を出してます。

「ジャーマン哀愁メロディアスのDNAを活かしてアメリカンAOR風に仕上げてみました」をうたい文句に、メジャーバンドであればシングルカット必至な美しくも切ないメロディが紡がれていきます。

いやあ~、良いバンドじゃあーりませんか。

 

Fire Still Burning

アルバム終盤の8曲目に収録の「どっかできいた感」のあるAOR楽曲。

楽曲名で一瞬暑苦しさを感じさせておいての涼感のあるメロディへといざなってくれるギャップ萌えを狙ってますね。

良いじゃあーりませんかー、これで良いんです熱い夏は…。

求められるのは「涼感」なのですから…。

とにかく、涼しさを感じさせてもらえるだけでホントにありがたいアルバムなのです。

 

まとめ

90年代のシーン潮流に惜しくも飲み込まれてしまったジャーマン・メロディアス・ハードロックの名盤「RESCUE」唯一の作品。

地球温暖化に直面し異常気象による猛暑に疲弊する現代人にとってのオアシスとも言える「清涼祭り」のような極上メロハーを提供してくれるアルバムですね。

どの曲も爽やかで透明感のあるキャッチーな楽曲で構成された幻の名盤です。

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