White Lion / Fight to survive 本格派メロディアスの歴史的デビュー作 

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今日は10月14日生まれのマイク・トランプの誕生日ということで。

LAメタルとは一線を画すエモーショナルなボーカルとテクニカルなギターで、ニューヨークから衝撃的なデビューを果たした本格派メロディアスバンド。
歴史的デビュー作のご紹介です。

White Lion / Fight to survive どんなアルバム?

1985年発売のホワイト ライオンの衝撃のデビューアルバム。

ホワイト ライオンは世界でも3000頭ほどしか生息しないライオンの白変種。
アフリカでは神の使いとする伝承もあるようです。

そう、まさに薄っぺらい脳天気LAメタルバンドがアメリカのメタルシーンを我が物顔で占拠しつつあった中で、ニューヨークからいよいよ本物が登場。

デンマーク出身のボーカル マイク トランプとニューヨーク育ちのギター ヴィト ブラッタにより結成されたホワイト ライオン。

特段派手なルックスを打ち出すわけでもなく、あくまでも楽曲のアレンジ、ポップな中にも独特のメロディラインに拘っている印象。
欧州とアメリカンの感性が絶妙に融合した本格志向の音楽性とスタイルで好感が持てます。

マイク・トランプのボーカルは、独特の粘着質な歌い回しで好き嫌いが分かれる可能性はあるものの、感情表現を重視して丁寧に歌い上げるボーカルスタイルと言えます。

また、特筆すべきはヴィト・ブラッタのギター。
明らかにバン・ヘイレンの影響を感じさせるトリッキーな小技を効かせつつも、決して単なる速弾きや自己中な弾きまくりに走ることはなく、あくまで楽曲のメロディラインに重心を置いた落ち着きのあるプレイスタイルを見せています。

いずれにしても、この2人のキーメンバーによる美しくも哀愁を帯びた楽曲群が、立て続けに繰り広げられる本作。
デビューアルバムであることを全く感じさせない風格、余裕をも漂わせる完成度を誇っています。

バンドメンバー・収録曲

【メンバー】

ボーカル: マイク・トランプ
ギター : ヴィト・ブラッタ
ベース : デイブ・スピッツ
ドラム : グレッグ・D・アンジェロ

【収録曲】

  1. broken heart – 3:31
  2. cherokee – 4:56
  3. fight to survive – 5:14
  4. where do we run – 3:29
  5. in the city – 4:39
  6. all the fallen men – 4:53
  7. all burn in hell – 4:21
  8. kid of 1000 faces – 4:02
  9. el salvador – 4:49
  10. the road to valhalla – 4:31

おすすめの楽曲レビュー

Broken heart


のっけからかましてくれます。

情感豊かなイントロボーカルから始まるこの曲は、個人的にはホワイトライオンにおけるベスト3にも入るであろう名曲です。

曲そのものの完成度、メロディラインはもちろん、とりわけ満点評価したいのがギターソロです。

短いながらもソロとしての完璧な起承転結で構成され、完全に曲に溶け込んで清流の如く流れていきます。

決してテクニックをひけらかすことなく、楽曲が表現するはかなさ、哀愁を奏でるプレイはお見事!。

後年に本曲のリマスターバージョンが収録発売されることになりますが、ギターソロに関しては断トツにこちらのオリジナルバージョンが優っています。
是非聴き比べてみるのもおすすめです。

Cherokee

(個人的に)良いアルバムの条件だと思っている「2曲目(2番バッター)の出来」。
さすがツボを押さえて見事に畳みかけ攻撃してきています。

ここで言うところの「2番バッター」は、巨人の川相のような送りバント戦法では勿論なく、大谷所属のエンジェルスのマイク・トラウトのようなホームランバッターが必要です。(念のため…)

美しいメロディライン、覚えやすくキャッチーなサビ。
ギターはリバーブをMAXに効かせた重厚感半端ないバッキングと流麗なソロで迫力十分。

どれをとってもヒットの予感しかしない楽曲。
一度聴いたら何度でも聴きたくなる常習性と、気が付くと鼻歌交じりに歌っているような日常性を合わせ持つまさに万人受けする名曲です。

All the fallen men

LP盤のB面1曲目ポジションもこれまた良曲の予約席と言えるでしょう。

本曲も堂々とそのポジションに鎮座するクォリティをもつ非常に練り上げられた感のある楽曲です。

単調ともいえるオーソドックスなリフからサビメロまでの構成に、やや物足りなさを感じはじめた矢先、ギターソロ手前での変調がポイントですね。

長めにとったインスト部分などは、ライブにおいてパフォーマンスを想定しているかのようなある種計算されつくした曲作りを感じます。

一方で、高音域には明らかな「線の細さ」を感じるマイク トランプのボーカルは、果たしてライブでの再現性がどこまであるのか?一抹の不安を感じてしまうのも事実です。

El salvador


冒頭に約1分間に及ぶフラメンコギターとの掛け合いで、さりげなくそのギターテクニックを披露。
その流れから、欧州正統派の様式美を髣髴とさせるリフ展開を見せる本アルバムで最もヘビーな楽曲。
個人的にこの曲を聴いて思い起こすのは、謎の仮面を被った正統派様式美メタルバンド「クリムソン・グローリー」です。そう言えば、彼らのデビューアルバムのオープニング曲名は「バルハラ」。

そして本作のラストに収録されている楽曲名は?...。

こりゃあもう絶対単なる偶然ではないでしょう。

crimson-glory-1st

気づいちゃった!気づいちゃった!わーい、わい!。

まとめ

LAメタルの台頭する当時のヘヴィメタルシーンにちょっと食あたり気味だった中で、待望の本格派として救世主のように登場してくれたホワイト ライオン。

その期待の大きさゆえに注目されたライブパフォーマンスも、後に発表されるライブ音源で確認する限り、まずまずの安定感が得られるものでした。

ボーカル マイク トランプの声質と歌唱法はクセが強く、好き嫌いがある程度はっきりしてしまうタイプと言えますが、逆に言えば、もしも彼以外の普通の声質のボーカルだったとしたら彼らの存在感は一気に希薄となり後の成功を収めることはなかったでしょう。

やはり何事も人並みではなく、良くも悪くも目立ってなんぼの世界ですかね?。

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