VALENTINE 【おすすめ名曲】 ONCE IN A LIFETIME

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2月14日はバレンタインデーですね。

子供の頃は貰ったチョコの数を競って結構熱くなる日でしたが、社会人になって以降はあんまり食べたくもない義理チョコ貰って、お返しするのが面倒になる憂鬱な日になっちゃいました…。

バレンタインといえばオヤジ世代が思い浮かべるのは、

 

ですが、今回おすすめする1曲は、

「VALENTINE / ONCE IN A LIFETIME」です!。

 

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VALENTINE どんなバンド?

ロビー・バレンタインではありません

知名度から言って、普通に考えればオランダのロビー・バレンタインを登場させるのが定石ですが、それではつまらないのでここはあえて、知る人ぞ知るアメリカ勢で攻めます。

 

音楽性はオーソドックスなハードロックサウンド

ヴォーカルにヒューゴを擁し、キーボードを含む5人編成でメロディアスなハードロック・サウンドを聴かせたバンド「VALENTINE」の1990年リリースのデビューアルバム。

キラキラ美旋律の軽快なキーボードに切れ味のあるギターサウンドが突き刺さるように切れ込み、その上を透明感のあるハイトーンヴォーカルが上質のメロディを歌い上げていく音楽性。

同じアメリカ勢のジャーニーやファイアーハウスをも想起させますね。
ヴォーカルのヒューゴの声質、歌唱法もジャーニーのスティーブ・ペリーに似ているとちょっとした話題にもなりました。

楽曲はいずれも、今となっては古き良きアメリカンハードポップと一言で片づけられてしまいそうなオーソドックスな王道の作り。

全体的に音が「籠って」いるように聴こえるサウンドメイクなので、爽快、クリア感を売りにしたいと思われる音楽性にはちょっと合ってないような気がします。

本作をリリース後にバンドはなぜか「OPEN SKYZ」と改名してアルバムのリリースを続けます。

音楽性に大きな変化はなく、更に最終的にはヴォーカルのヒューゴが自身のソロ作「HUGO」を発表するなど、バンドとしての活動期間は非常に短かいものでした。

それだけに逆に本作は貴重な音源とも言えるかも知れません。

 

ONCE IN A LIFETIME 楽曲レビュー

美旋律キーボードの疾走イントロで期待値爆上がり

疾走感のある美旋律キーボードのイントロは、ありがち、ありきたりとも言われそうですが、ついついなびいてしまう心地良さです。

思考回路の単純な私にとっては、最初の数秒を聴いただけで本曲に対する期待が一気に高まってしまいました。

そして、そこに鋭く切れ込んでくるギターサウンドはシャープ感のある音色が印象的。

全体的に薄いスモークが掛かったように籠り気味のサウンドメイクの中で、これだけの切れ味が感じられるということは、クリアな状態であればひと際鋭さを増していたことでしょう。

うーん、もったいない。

また、少し残念なのはギターソロ。

太めな感じの良いトーンで入ってきたので「おおっ?」っと期待が高まりましたが、まさかのヒューゴのヴォーカルが思いっきりおっ被さってくるパターンであっけなく終了…。

ちょ、ちょっとヒューゴさん、それはいけません…。

プロレスだったらレフェリーから反則のカウント取られます。

それならばと、楽曲ラストのソロでもう一花咲かせるかと思いきや、これまた呆気なくそのまま曲は終了…。

かなりのポテンシャルを感じるプレイを聴かせていただけに、何とももったいない感が否めません。

同様に透明感のあるハイトーンが最大の魅力のヒューゴのヴォーカルも、まるで霧の中で歌っているかのような状態で聴いてるこちらが気の毒になってしまいます。

とにかく、「こもり」のおばちゃま状態が酷い…。

でも、そのハンデを一生懸命にはねのけるかのように、頑張って張りと伸びのある高音域を聴かせていますね。

声質の細さはやや厳しい感じもしますが、その辺りは流麗なバックコーラスで上手いことカバーされており、スマートな印象を維持しています。

 

小技満載で主張してくるドラム

そして更に特筆すべきは、この手のバンドには珍しくドラムが非常に主張してくるところでしょうか。

タム大好きマンなようでタム絡みのおかずを一杯入れてきてますね。

他にもとにかく細々と色々なことをやっているようです。

相当まめな人なんでしょう。

性格がドラミングに現れているようで聴いてて面白いです。

アルバム内の他の楽曲と比べても、本曲でのおかずの数はちょっと異常(?)な程です。

(定食屋で言えば、通常の定食につく小鉢は1皿のところ5皿くらいついてきちゃった感じ?。)

以上、今回は美旋律キーボード、切れ味鋭いギター、透明感あるハイトーンヴォーカルの3役揃い踏み状態の良曲のご紹介でした。

バレンタインデーにちなんで懐かしい良盤アルバムをじっくり聴き直してみるのも良いものです。

 

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