ハードロック・ヘヴィメタル 最近の新譜レビュー(2026年版)

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Michael Sweet-The Master Plan

この記事では2026年にリリースされた主にHR/HMアルバムの中から、独断と偏見でチョイスしたお気に入り作品を紹介しています。

 

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EDENBRIDGE | SET THE DARK ON FIRE

アルバム概要

 

 

 

 

 

 

2026年のこの企画のTOPを飾るのは EDENBRIDGE。

音楽の聖地とも言えるオーストリア出身の本格派シンフォニックメタル・バンドですね。

1998年の結成からコンスタントに新譜をリリースし続け、2026年1月16日リリースの本作が12枚目。

バンドの顔であるヴォーカルのサビーネ・エデルスバッカー、バンドの心臓とも言えるギターのアルネ・ランヴァルストックハマーの2人のコンビの健在ぶりが何より嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

初期の頃の作品に比べれば、本作を含め直近の作品では楽曲の作りはより洗練・成熟された印象。

まさにサビーネの風貌同様に(?)キャリアを重ね「丸くなった」感じですかね(笑)。

尖がり感のある刺激を求めてしまうとやや物足りない、似たような曲調が続く展開と感じますが、それを補って余りあるサビーネの美声にやはり今回も心酔してしまいます。

そしてランヴァルのギターも相変わらず要所要所でテクニカル&オリエンタルなフレーズを連発。

個人的にはドラムス(特にスネア)にもう少しだけパワー感を出してもらう方が好みですが…。

 

お気に入り楽曲

Cosmic Embrace

アルバム2曲目に収録のキャッチーな楽曲。

個人的には本作で一番のお気に入りです。

流れるような美しいメロディと清らかなコーラス。

MVの世界観も完璧に仕上げられてますね~。

それにしてもサビーネ様の「どうだ!まいったか!」的な圧倒的な存在感ときたら…。

もはやひれ伏すしかありませんね…。

これで髪の毛を黄色に染めたら美輪明宏さんと見間違うかのようです。

 

 

TAILGUNNER | Midnight Blitz

TAILGUNNER - Midnight Blitz

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2026年2月6日リリース TAILGUNNER 2枚目アルバム「Midnight Blitz」。

2019年に英国で結成された TAILGUNNER は、2023年にデビューアルバム「GUNS FOR HIRE」をリリース。

当ブログの2023年版新譜レビュー記事では「選外」となっており、正直言いまして私は本作が「初聴」のバンドなのです。

今想うと、ジャケットデザインのあまりのB級ぶりにスルーした可能性が高いです….。

TAILGUNNER-GUNS FOR HIRE

 

 

 

 

 

 

なんてたってこれですからね…。

私ちょっと「デス」とかそっちら辺は少々苦手にしておりまして…。

と、言い訳ばかりしておりますが自身の過ちを全面的に認め可及的速やかに2023年版レビュー記事に追記させて頂きます。

ハードロックバンド 最近の新譜おすすめ21選(2023年版) ← 2023年版レビュー記事はこちらから

さて本題の本作2ndアルバムですが、オープニング早々に久々に思い出したのは名フレーズ「見事だ、本当に見事だ!」ですね。

それもそのはず、プロデューサーは K.K. Downing ですからね~。

高純度の重金属音楽とは何ぞや?を知りつくした HR/HM界の生き字引の一人が全面サポートしちゃったら最早チート状態ですよね。

「この紋所が目に入らぬくぁぁぁぁーっ!」って感じの怖いもの無し状態。

結果、すんごいことになっちゃってます…。

HR/HMシーンの黄金の80年代を知る人にとってはホントに涙ちょちょきれながら拳を突き上げたくなる衝動を抑えきれないことでしょう。

NWOBHM のこおばしい香りを放ちながら、全盛期の IRON MAIDEN、JUDAS PRIEST、HELLOWEEN 聴いた時のような高揚感を再び味わえること間違いありません。

まさに由緒正しき正統派ヘヴィメタルの継承者。

あぁ~、久しぶりだなぁ~。

聴く前からワクワク・ドキドキして、期待を裏切られることなくオープニングでガッツポーズしちゃうアルバムって…。

ということで、「あの頃」を知る人も知らない人も無関係に HR/HM の素晴らしさを間違いなく再認識できるアルバム。

早くも今年度ベストアルバムの最有力候補です。

 

お気に入り楽曲

Midnight Blitz

もうこのオープニング曲だけで完全に勝負ありって感じですよね。

生理的に好きって多分こういう感覚。

HR/HM を聴いてきて本当に良かったと、自然に嬉し涙が溢れ出てきます。

そうだ、俺はこれを求めていたんだ…。

自己を見つめ直す悟りの境地。

2000年代から知らず知らずの内に体内に蓄積されていた謎の老廃物が、一気に放出されたようなスッキリ感。

何だか自分が凄く若返った感じがしてきました…。

フロントマンのヴォーカル クレイグ・ケアンズは カイ・ハンセンの息子 ティム・ハンセン率いる Inductionで歌っていた本格派。

ルックッス良し、声質良しでパワフルな歌唱を披露。

デビューアルバムに比べても格段の進化を遂げているのがわかります。

そして可愛らしいお顔のギターも最高!。

 

 

TEMPLE BALLS | TEMPLE BALLS

TEMPLE BALLS-TEMPLE BALLS

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2026年2月20日リリースの TEMPLE BALLS 5枚目アルバム「TEMPLE BALLS」。

ここにきてのセルフタイトルということで、おのずと気合の入った内容に期待が持てます。

2023年リリースの前作「AVALANCHE」の興奮冷めやらぬなかでの新譜の報せということで、まさに「買い」一択のアルバムですね。

前作「AVALANCHE」のレビューはこちらの記事から

さて、本作の内容ですが「安心して下さい」「相変わらずですよ」。

これを「クサい」「ダサい」と思うか思わないかはあなた次第…。

80年代リアタイ世代としては、完全に「耳が慣れちゃってる」「生理的に反応しちゃう」メロディアス・ハードロックの基本形ですね。

本作ではバンドとしての確信を持って更なる高みへとその路線を突き詰めているかのようです。

徹底的な拘りを感じるキャッチーな「サビメロ」。

これは完全に日本人の嗜好を意識している意図的なメロディとしか思えません…。

一歩間違えるとアイドルソングかのようなギリギリ限界を攻めているキャッチーさです。

そして「くぅぅぅ~~っ」と唸りながら思わずエアギターを構えてしまいそうになるギターソロ。

80年代の「ツボ」を知りつくした「クサい」フレーズを、適度にテクニカルなプレイでコンパクトにまとめています。

それらが全ての楽曲で手を抜くことなく連発されていて、聴き進んでいくたびに嬉し泣きしちゃいそうです。

 

お気に入り楽曲

Tokyo Love

嬉しいですねぇ~。

これは完全に80年代の日本のアイドルソングですね(笑)。

日本への愛の深さ、日本市場への小細工無しのアプローチに潔さを感じます。

ギターソロも当時の職人技のようなフレーズが炸裂。

あまりにまとまり過ぎていて「これ本当に今作った曲なの?」って思わず「クスっ」としちゃいます。

 

Soul Survivor

こ、こ、これまた吹っ切れちゃってます…。

日本のアイドルグループがカバーして歌っていても何の違和感も無いくらいにキャッチーに振り切ってますよね。

 

Stronger Than Fire

もちろん能天気なキャッチー楽曲だけではありませんね。

TEMPLE BALLS の真骨頂である哀愁メロディアス楽曲もしっかり入っています。

これまた「どっかで聴いたようなサビメロだな…」という、良い意味での郷愁感が湧きあがること請け合いです。

ホント、良いバンドですねぇ~。

 

BLACK SWAN | PARALYZED

BLACK SWAN-PARALYZED

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2026年2月27日リリースの BLACK SWAN 3枚目アルバム「PARALYZED」。

BLACK SWAN といえば HR/HM界にその名を轟かせた有名どころが集結したスーパーバンドですね。

  • ヴォーカル: ロビン・マッコーリー( ex マッコーリー・シェンカー・グループ)
  • ギター  : レブ・ビーチ( ex WINGER)
  • ベース  : ジェフ・ピルソン( ex DOKKEN)
  • ドラムス : マット・スター( ex Ace Frehley)

とまあ、そうそうたる面子ですこと…。

この面子が集まったらそりゃぁもうメロディアス・ハードロックの伝統芸能って感じですよね。

安心と信頼の上質楽曲がいともたやすく紡がれています。

実は私はロビン・マッコーリーの声には少々アレルギーを持っていまして、苦手意識があったのですが…。

流石にお互い年を重ねて中和されてきた感じ。

本作では不覚にも「やっぱ歌上手いなマッコーリー」などとつぶやきそうになってしまいました。

そしてレブ・ビーチのギターは相変わらずの切れ味の鋭さを感じますねぇ~。

速さに頼らない余裕のあるフレージングはいつ聴いても「本物のみぞ知る」風格があります。

 

 

Tyketto | Closer To The Sun

Tyketto-Closer To The Sun

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2026年3月20日リリースの6枚目アルバム

1987年に Waysted のヴォーカリストだったダニー・ヴォーンを中心に結成された アメリカン・メロディアス・ハードロック・バンド Tyketto。

デビューアルバム「Don’t Come Easy」はそれなりにプロモーションされてメディア露出も多かったように記憶していますが…。

哀しいかな時代は既に「メロディアス・ハードロック暗黒の90年代」に突入しており、鳴かず飛ばず状態に。

そのままバンドは1996年に解散するも、2004年にオリジナル・メンバーで再結成されました。

本作は2016年リリースの前作「Reach」から10年振りとなる節目の作品ですね。

もうジャケットを見ただけで気合いの入り具合がわかります。

腰が入ってますよね。

内容は良い意味で相変わらずのアメリカン・メロディアス・ハードロックの王道をいく直球勝負。

オープニング楽曲に象徴されるように、哀愁を漂わせながらのブルージーテイスト(特にハモニカ音など)が濃い目に味付けされています。

総じてデビュー作に比べればギターサウンドのソリッド感は薄れており、年相応の落ち着いた仕上がりになってますね。

そして続く勝負の2曲目「Starts with a Feeling」。

いきなり息を飲むようなイントロが炸裂。

ありがちと言えばそれまでですが、メロハー好きのフックに必ず引っかかる旋律ですね。

こ、これは往年の名曲「Forever Young」の再来かぁぁぁ!とドキドキする程に期待度が爆上がりします。

メロハー愛好者はこの2曲目だけでも「買い」のアルバムということで良いでしょう。

 

Michael Sweet | The Master Plan

Michael Sweet-The Master Plan

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2026年4月3日リリースの Michael Sweet による5年ぶりのソロアルバム。

無宗派の私には到底たどり着けない境地なのでしょうが、 Michael Sweet の信仰心がかなり色濃く前面に押し出された作品のようです。

オープニングのタイトル楽曲はジャケットのアートワークの世界観そのものの静かな幕開け。

久しぶりに聴いたその歌唱は、昔に比べてかなり情感豊かになった印象。

囁くように少し抑え目に発声した方が、個人的には好みの声に感じます。

総じてゆったりとした甘美なメロディに包まれた楽曲が大半をP占める中で、これは!とフックに引っかかったのが2曲目の「Lord」。

本作の中では少し異質な軽快なハードポップチューン。

明るい未来への道を歩んで行こうという前向きになれる雰囲気の楽曲ですね。

それにしてもこの方、まさかここまでの BIG ヴォーカリストに昇りつめるとは STRYPER のデビュー当時は思いもよらず…。

確かに野太いテノールヴォイスでインパクトはありましたが、どちらかというと一本調子に聴こえてました…。

一番驚いたのはやっぱり大好きなバンド BOSTON への加入ですね。

そして巨匠ジョージ・リンチとのコラボ Sweet & Lynch など。

神のご加護は大きいんでしょうね。

最近では甲状腺癌の診断を受けながらの活動ということで、ご自身だけでなくファンへの勇気を与えてくれる素晴らしいアーティストだと思います。

 

次作は MATTADOR の新譜レビューを予定しています。

MATTADOR | Ⅲ