Fighter / Bang the drum クリスチャンバンド極上メロハー第2作

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最近はSNS(Youtube)やらサブスクやらと音楽聴くには便利な世の中になりました。

でも、気になるバンドの一体どこから聴いていったら良いかわかんない!なんてこともありますね。

このブログは、80~90年代をリアル体感してきた私の主観でHR/HM作品のレビュー・おすすめ曲を紹介しています。これから聴く若い人達の少しでも役に立てれば、同年代の人達とは懐かしさを共感できれば嬉しいです。

 

FIGHTERのバンドまとめページはこちらからどうぞ

 

【FIGHTER】アルバム一覧(ディスコグラフィ)
【FIGHTER】このページはバンド単位で集約したまとめページです。バンドの概要、リリース作品の概要をサクッと確認したい時にご覧ください。

 

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Fighter どんなバンド?

心揺さぶられたクリスチャン・メロハーバンドのデビュー作

デビューアルバムを未体験の方は、先ずはこちらからどうぞ…。

Fighter / The Waiting クリスチャン・ハードロックバンドのおすすめ名盤
Fighter / The Waiting (1991年) 哀愁のクリスチャン・メロディアス・ハードロックバンド「ファイター」の極上のデビューアルバム。繊細かつエモーショナルな泣きメロ満載の完成度の高い楽曲が凝縮。捨て曲無しの名盤中の名盤!。

アメリカ・アイオワ州出身で1991年に衝撃のデビューアルバムをリリースした「Fighter」。

クリスチャン・メロディアス・ハードロックとでもカテゴライズすれば良いのでしょうか、透明感のある哀愁メロディとフックの効いたドラマティック性を見事に融合させながら次々と繰り出されてくる楽曲にひたすら陶酔しまくったアルバムでした。

「Fighter」の特徴は何と言っても「美し過ぎる女性ヴォーカリスト」Amy Wolter を中心に、時にはドラマーがデユエット参加してくる哀愁の歌メロ。

そして、あくまでも楽曲としての全体感のまとまりを俯瞰しつつも、要所要所で渋いソロフレーズをかましてくるギターも見逃せません。

デビュー作のレビュー記事にも記しましたが、初めて聴いた時にはまさしく「フリーザにデス・ビームで胸を撃ち抜かれたような衝撃」と「胸が張り裂けそうになる哀愁の泣きメロ」で、完全に虜となってしまいました。

 

本作2ndも安定のクオリティです

衝撃と興奮のデビュー作から1年後、1992年にリリースされたの本作2ndアルバムです。

当時のハードロック・ヘヴィメタルシーンを取り巻く時代背景もあって、上質極まりない出来映えの前作もセールス実績、話題性という面ではパッとしなかったようで、本作2ndアルバムのリリースを知った時は、判官贔屓にも似た感情「俺だけは応援してるぞ」的な感覚が芽生えていたのも事実です。

(当然、私が勝手に思っていただけでメロハー好きの方達は皆さんアルバムを買って聴いていたのでしょうけど…。)

早速、当時の毎週末ルーティーンとしていた新宿~お茶の水巡りの道中、輸入盤専門店「新宿GOLD」で無事にアルバムをGet できました。

fighter-2nd-album

我ながらこの日の帰り道は相当のウキウキ度、足取りも軽く完全にフワついてましね~。

帰っても直ぐには聴かず、もったいつけて風呂入ってからにしたりして…。

そして、その日からというもの、寝ても覚めても、明けても暮れてもの「Fighter 祭り」状態に…。
よくもまあ、飽きもせず聴いていたなぁ~と今更ながら思います…。

肝心のアルバム内容ですが「安心して下さい、キテますよ」と声を大にして叫びたい程の安定のクオリティ。

いや、安定どころか確実に更なる進化を遂げたサウンドとなっていますね。

デビューアルバム当時から、JOURNEY?、NIGHT RANGER?、DEF LEPPARD?などが良く引き合いに出されていましたが、もはや「〇〇っぽい」の比喩表現は無用!。

「This is just Fighter」って感じで、実力派メロハーバンドとして完全に確立された感があります。

哀愁を帯びた透明感溢れるメロディは勿論健在。

特筆すべきはトーンがより鋭くハードになった印象のギターでしょうか。

ややもすると「何だよAORかよ?」とか上から目線で言われてしまいそうなソフト路線のデビュー作でしたが、本作ではそんな大きなお世話な声も沈黙させるくらいにハードロック感を前面に打ち出しています。

正真正銘、極上のメロディアス・ハードロック楽曲が凝縮された名盤です!。

 

バンドメンバー・収録曲

【バンドメンバー】

  • ヴォーカル: Amy Wolter
  • ギター  : Billy Heller
  • ベース  : Jim Wolter
  • ドラムス : Sean Murphy
  • キーボード: Mark Pence

【収録曲】

  1. Time Out – 3:23
  2. Alone with You – 4:16
  3. bang the Drum – 3:29
  4. When Will We Learn – 4:34
  5. Faithfully – 3:54
  6. Avalanche – 4:42
  7. Try – 4:31
  8. So Much to Learn – 3:58
  9. Without You – 4:46
  10. Your Hand – 3:35
  11. Where Can Love Be Found – 4:59

おすすめ楽曲レビュー

Time Out

期待値MAXで臨んだオープニング曲。

見事!やってくれましたね~。

落ち着いた安定感あるミドルテンポで、じっくりと聴かせる渋さを醸し出しながら Fighter ワールド第二幕の幕開けです。

ヴォーカルは Amy Wolterではなく、デビュー作に比べてハスキーさと声量が更に増した感があるドラムのシーン・マーフィーでしょうか。

本作でも引き続き良い味出してくれています。

哀愁の歌メロに続くクライマックスのサビでは、ハモりコーラスでより厚みが増しますね。

聴きながら目の前の視界がパッと広がっていくような爽快感と心地よさを感じます。

ギターソロも相変わらずの「引きの美学」「奥ゆかしさ」を心得た大人のプレイぶりで「渋い!」っす。

 

Alone with You

続く2曲目でいよいよお待ちかねの Amy Wolter のヴォーカルが登場します。

いやーっ!うまい!、うま過ぎる!。

そして癒されるこの声!、良すぎる!。

声量や表現力という面で 女性ヴォーカリストの中では HEART のアン・ウィルソンが大好きですが、Amy Wolter も歌のうまさや声質、そして切ない程に哀愁を感じさせる独特の表現力で、負けず劣らぬ魅力で溢れていますね。

このルックスと声質、表現力など、ヴォーカリストとしての素養の多くを持ち合わせている逸材ですので、むしろバンドではなくソロでやって行っても良いんでないの?とか思えてしまいます。

「Amy Wolter とその仲間たち」みたいな…。

と思ったら…、しっかりリリースされていましたねソロアルバムが…。

私がボヤッとした間抜けで知らなかっただけでした。

amy-wolter-solo-album

こちらも今度是非じっくり聴いてみようと思います。

 

Faithfully

アルバム5曲目で「Fighter節」がこれでもかと炸裂しています!。

切ない、切なすぎますね~、このメロディ。

「心洗われる」とはまさにこの曲を聴いた時のような感覚を言うのでしょうね。

 

Try

デビューアルバムに収録されていた神曲「Stop Look Listen」の路線を継承したエッジの効いたギターが格好良いハードな楽曲ですね。

本作ではギターサウンドは総じてデビュー作よりも歪みと重厚感を増幅させたサウンドになっている印象です。

これぞまさしくハードロックと形容できる切れ味、そしてヴォーカルも楽曲に応じた剛柔の歌い回しでバンド全体としてのクオリティが上がっています。

かつて実力派女性ヘヴィメタル・バンドとして一世を風靡した(?)VIXENあたりを思い出しちゃいますね~。

本曲では、ハードサウンドに呼応して Amy Wolter のヴォーカルもパット・ベネターを髣髴とさせるようなワイルドな一面が見せています。

 

まとめ

1991年のデビュー作リリースから早くも30年以上が経過!。

マーケットにおけるセールス的には決して誇れる実績とはならなかったかも知れませんが、少なくとも私の中では「Fighter」というバンドが残した2枚のアルバムは、自身のハードロック史(大袈裟ですが)に非常に大きなインパクトを残したものでした。

稚拙なブログではありますが、縁あってこの記事をお読みいただき「Fighter」を知って頂くきっかけになって頂ければ嬉しいです。

 

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