浜田麻里(Mari Hamada) / Lunatic Doll(暗殺警告) 女王のデビュー名盤

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mari hamada 1st

浜田麻里 / Lunatic Doll どんなアルバム?

日本ヘヴィメタル女王として見いだされた非凡な才能

1983年リリースの日本が誇るヘヴィメタル女王(当時の時点では)のデビューアルバム。

LOUDNESSのドラマーだった故樋口宗孝氏がプロデューサー兼ドラマーとして全面的にバックアップした作品として有名ですね。 

すでに先んじて高崎晃氏のプロデュースにより、本城未沙子もデビューしていたことを考えると、JAPANESE HEAVY METALシーンの骨格作りにLOUDNESSが果たした功績は非常に大きいものだったなぁと感慨深い想いです。

LOUDNESS / THUNDER IN THE EAST 世界進出を果たした歴史的名盤
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本城未沙子も魅力的なヴォーカリストですが、横綱相撲のような圧倒的な浜田麻里の歌唱の前には一歩及ばずといったところでした。

JAPANESE HEAVY METALシーンがこれからまさに活況を帯びようとしていたタイミングで、その声量と歌唱力、そしてルックスを兼ね備えた「女王」に祭り上げんとする制作サイドの意図が露骨に反映された作品と言えるでしょう。

その後~現在に至る浜田麻里の作品と比較すると、明らかにヘヴィメタルを意識した楽曲で構成されており、本人の意向がどうだったのかは不明ですが、それらを見事に歌いこなしている地力は流石としか言いようがありません。

肝いりのプロジェクトとしての期待を一身に背負いながら、超絶高音域でのシャウトや、叙情的で表現力豊かに歌いこなす卓越した歌唱力など、JAPANESE HEAVY METALヴォーカリストの女王の座に相応しい非凡な才能の持ち主であることを証明しています。

バックを固めた盤石の演奏布陣

そんな肝いりプロジェクト的なデビュー作品だけに、バックの演奏陣も当時の日本代表クラスが招集されていますね。

守護神的存在のドラム故樋口宗孝氏はもちろんのこと、ギターに北島健二、故松澤浩明、湯浅晋というサッカーで言うなら「黄金の中盤」とでも言いましょうか、個人的に大注目していた3人の実力者が起用され、それだけでも当時「即買い」決定の必要十分条件を軽く満たす作品でした。

ヘヴィメタル女王としての打ち出しとはいえ、まだまだマーケットにおけるファンの裾野は限定的な状態でしたので、コテコテの鋼鉄重低音金切り音楽としてではなく、適度なヘヴィさ、ハードさをもった絶妙の塩梅の楽曲作りが持ち味の面子が揃えられたのだと思います。

バンドメンバー・収録曲

メンバー

  • ヴォーカル: 浜田麻里
  • ギター  : 北島健二、松澤浩明、湯浅晋
  • ベース  : 長沢ヒロ
  • ドラムス : 樋口宗孝
  • キーボード: 中島優貴

収録曲

  1. Noah
  2. Tokio Makin’ Love
  3. Runaway From Yesterday
  4. Love Maker
  5. Black Hole
  6. All Night Party
  7. Mistress
  8. Spacer
  9. Lights
  10. Bottom Energy

おすすめ楽曲レビュー

Tokio Makin’ Love

さすがにオープニング曲の「Noah」は「THE HEAVY METAL」楽曲過ぎて、歌唱も力みまくっていてちょっと無理がありますので、2曲目の本曲辺りから入っていくのがよろしいかと。

ギターリフやタイトなドラムはオーソドックスなハードロック・スタイルながら、キャッチーなサビメロ、メロディアスなギターソロなど、良い感じに彼女の魅力が引き出されている楽曲だと思います。

特にリマスター盤での樋口氏のドラム、ツインのギターのトーン等は音質が改善されかなり良い感じになってます。

終盤に見せる超絶ハイトーンでのシャウトはかなりの気合いが入った感じですねぇ~。

やるときゃやりますって感じで、力強いパワフルなヴォーカルを披露しています。

Runaway From Yesterday

出ました!、故樋口宗孝氏による作詞・作曲の名バラード曲。

munetaka higuchi destruction

 

 

 

 

 

 

この名曲は、1983年リリースの樋口宗孝氏のソロアルバム「DESTRUCTION(破戒凱旋録)」に 収録されており、ギターは何とあの山本恭司、ヴォーカルは山田信夫でしたね。

そして、その後に樋口宗孝氏がプロデュースしたバンド「MAKEーUP」の1984年リリースのデビューアルバム「Hawling Will」で山田信夫が熱唱しています。

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本作では歌詞が女性目線のものに置き換えられて、情感豊かにしっとりと歌い上げられています。

山田信夫ヴァージョンはねっとり系の粘着度の高い感じでしたが、さすが女王のヴァージョンでは歌詞の発音もはっきりとしたプロフェッショナルな歌唱が堪能できます。

Black Hole

約2分弱のイメージ楽曲を挟んでやや唐突に登場する、個人的には本作最高楽曲。

その理由は単純明快、ギタープレイが天才「湯浅晋」だからという点と、もちろん楽曲自体の良さですね。

因みに、この時点での湯浅晋は確かまだX-RAYとしてのデビュー前だった筈で、いかにその才能が秀でており早くから注目を集めていたかが解りますね。

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インパクト抜群の印象的なイントロメロディ、女性ヴォーカル、とりわけ浜田麻里というヴォーカリストの魅力を余すところなく顕在化させているヴォーカル・メロディは、本当に繰り返し何度でも聴きたくなる強力な中毒性を持つ楽曲です。

もう、途中でやめないとご飯何杯でも食べれちゃう「卵かけご飯」みたいな楽曲です。

そして、お待たせしました。

天才のギターソロがここで火を噴いていますね~。

清流のような透明感と伸びのあるハイトーン・シャウトの裏側から、唸りを上げながら吹き出してくるトリル音。

天才ならではの予定調和を少々崩しにかかったような新鮮なフレーズが、一度聴いたら耳にこびりついて離れません…。

まとめ

女性に年齢の話は禁句ですが、本作リリースから約40年を経過し還暦を迎えた年齢でありながら、いまだ全く衰える気配すらない容姿、声域、声量という人間離れしたヴォーカリスト「浜田麻里」。

本作リリース当時、単純に美形女性ヴォーカリストが登場して歓喜していただけの自分には、想像もつかなかったその後の息の長い活躍ぶりには只々敬服するばかりです。

個人的にはいっその事LOUDNESSでもしも歌っていたら、またまた違う歴史が開けていたかも?などと妄想を膨らませてしまいます。

願わくば世界に挑戦して欲しかった、日本が誇る真の実力派、本格派ロック・ヴォーカリストだと思います。

 

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