HR/HMなんぞどうでも良い人々にとって「HR/HM=やたらと高い声で意味不明のシャウト」みたいなイメージが強いのではないでしょうか。
ですが、我々メタラーサイドのファンにとっては伸びやかなハイトーンヴォーカルには常に畏敬の念を抱き、ついつい酔いしれてしまう中毒性があります。
この記事では、主にメロディアス・ハードロックを主食とすること苦節40年以上の私が大好きなハイトーンヴォーカリストを紹介していきます。
ヴォイストレーニングなんぞでは到底辿り着けない天賦の才能を持った超絶ヴォーカリスト達。
脳天を突き刺されながら昇天する快感を味わって頂けたらと思います。
尚、登場はあくまで思いついた順でランキングではありません。
また、「あれが入ってないだろ!」などのご指摘はフル無視させて頂きます(笑)。
トニー・ハーネル
TNT で活躍
ノルウェーが生んだ至宝の北欧メタルバンド TNT で奇跡的に美しいハイトーンヴォイスを披露。
トニー・ハーネル自身は米国人ですが…。
その煌びやかな歌唱は3枚目アルバム「Tell No Tales」と4枚目「Intuition」の2枚のアルバムでシーンの表舞台に登場します。
本来であればその圧倒的な歌唱と流麗なメロディアス楽曲でもっともっとメジャーバンド化したであろう TNT だったのですが。
契約先の制作会社がポンコツ過ぎたのが運の尽き…。
まともなプロダクションもサポートも受けられす苦渋のセールス結果となってしまいました。
しかし、我々メロハーファンは決して評価を誤ることはありません。
寒くて鼻づまり気味の北欧バンドのヴォーカリストの中にあって、トニー・ハーネルの伸びやかでキレのあるハイトーンヴォイスは明らかに異次元です。
大好きな楽曲「Tonight I’m Falling」
↓↓↓ TNT 最高傑作「Intuition」の詳細レビューはこちらから↓↓↓

ジェフ・テイト
Queensrÿche で活躍
冒頭で記した「HR/HM=やたらと高い声で意味不明のシャウト」みたいなイメージ。
まさにそれを体現したのが1983年にリリースされた Queensrÿche の1st EPでした。
そうなんです、これなんです。
この楽曲オープニングでかまされるヴォーカルのジェフ・テイトによるハイトーンの雄叫び。
(聖飢魔Ⅱのデーモン閣下あたりもこれを得意技としているイメージがありますね…。)
アメリカのバンドであるにも関わらず、Queensrÿche の衝撃のデビューEPは HR/HM の様式美をこれ以上無く忠実に踏襲。
欧州正統派の威厳みたいなものを感じちゃいました~。
「俺たちゃHR/HM バンドだが何か文句あるか?」くらいの威風堂々としたコテコテ感が半端ないです。
そして Queensrÿche というバンド、ヴォーカリストのジェフ・テイトの凄さは、そこから加速度的に進化を遂げていったこと。
プログレッシブな音楽方向性、ヴォーカリストとしての表現力を縦横無尽に広げながら押しも押されぬ HR/HM シーンの代表格的なバンドにのし上がっていきましたね。
大好きな楽曲「Walk in the Shadows」
↓↓↓ Queensrÿche 最高傑作「Operation: Mindcrime」の詳細レビューはこちらから↓↓↓

ブラッド・デルプ
BOSTON で活躍
MIT 卒業の奇才トム・ショルツ率いるアメリカン・プログレ・ハードロックバンド BOSTON。
オリジナルメンバーとしてデビューアルバムからその圧倒的な歌唱を披露したのがブラッド・デルプでした。
アルバム制作にあたり一切の妥協を許さず全てのパートを仕切った奇才。
他のバンドメンバーはトム・ショルツの指示されるままの主従関係だったのに対し。
ヴォーカルのブラッド・デルプだけはさすがに対等に近かったのでは?と勝手に思っています。
メインヴォーカルと全てのコーラスを一人で背負いこんで聴かせる初期のアルバムの歌唱は、経年劣化という言葉を知りません。
まさに唯一無二とはこのこと。
私は2枚目アルバム「Don’t Look Back」から BOSTON 入りしたのですが、初めて聴いた「It’s Easy」には本当に度肝を抜かれました。
「これって人間が歌っている声なの?」と当時の少年は不思議に感じたものです…。
大好きな楽曲「It’s Easy」
そして個人的にバンド最高傑作と位置付けている3枚目アルバム「THIRD STAGE」で、円熟味を増した集大成とも言える歌唱に心震わされるのでした。
↓↓↓ BOSTON 最高傑作「THIRD STAGE」の詳細レビューはこちらから↓↓↓

マイケル・キスク
HELLOWEEN で活躍
ジャーマン・パワーメタル・バンドとして伝説級の名盤を生み出してきた HELLOWEEN 。
HR/HM が纏う様式美、パワー感、コミカルとも言えるキャッチーさを兼ね備えた楽曲作りで、あれよあれよとい間に人気はうなぎ上り。
その人気の要素として大きく貢献したのが、ヴォーカルのマイケル・キスクの突き抜けるハイトーンヴォーカルでしたね。
(今ではその面影の微塵もない)当時の端正なルックスも相まって、超絶ハイトーンで圧倒する歌唱に打ちひしがれました。
多くのハイトーン・ヴォーカリストがさすがに青筋立てながら熱唱しているのに対して、マイケル・キスクは比較的平常モードの歌い方。
涼しい顔してすんごい声出しちゃうのね~と、ただただ感心しちゃいましたね。
大好きな楽曲「I Want Out」
↓↓↓ HELLOWEEN 最高傑作「Keeper of the Seven Keys Part 2」の詳細レビューはこちらから

ミッドナイト
CRIMSON GLORY で活躍
1979年に米国フロリダで結成された CRIMSON GLORY 。
謎の仮面をまとったいで立ちと米国のバンドらしからぬ欧州HR/HM の雰囲気を醸し出す楽曲。
そして最大の押し出しポイントして当時注目されたのが、ヴォーカルであるミッドナイトのハイトーンヴォイスでした。
何しろ「ミッドナイト」って…。
なかなか名乗れませんよね…。
その歌唱が注目された所以は、当時既にカリスマ性を保持していた「Queensrÿche のジェフ・テイトを彷彿とさせる」といったうたい文句でした。
専門誌のアルバムレビューの高採点も追い風となり期待を膨らませて買ったデビューアルバムのレコード。
第一印象は確かに「Queensrÿche のデビューEPを思わせるような楽曲だな」と納得。
注目のミッドナイトも確かにハイトーンであることは間違いないが…。
改めて今聴き直してみると、やや声質に線の細さを感じたりして…。
これって多分、中低音域での歌唱の深みみたいなものの差なのかもですね。
フリーザが興奮した時みたいに常に甲高く歌われてもただ単に「高いよね」で片付けられてしまう落とし穴。
やっぱりヴォーカルには抑揚だったり情感だったり、音階という定量要素に加えた定性要素も重要だと改めて思いました。
大好きな楽曲「Dragon Lady」
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