HELLOWEEN【最高傑作】/ KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PART II(守護神伝Ⅱ)

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HELLOWEEN / 守護神伝Ⅱ レビュー

1988年リリースの HELLOWEEN 3枚目のアルバム「KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PART II(邦題:守護神伝Ⅱ)」。

前作「KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PART Ⅰ」の続編としてリリースされたバンド最高傑作にして、ヘヴィメタル・シーンにおける歴史的名盤ですね。

↓↓↓「KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PARTⅠ」の詳細レビューはこちらから↓↓↓

HELLOWEEN【名盤中の名盤】/ KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PARTⅠ(守護神伝Ⅰ)

 

HR/HMリスナーではない人をこちらサイドに引きずり込む際に最終段階で聴かせたいヘヴィメタルの教科書的名盤

何のこっちゃ?って感じですが…。

「どんなアルバム?」って言っても、今さら私ごときが一般的な能書きを書いたところで、目新しい情報など示せるわけもない位の名盤中の名盤ですから、これまでに十分語り尽くされていますよね…。

なので、「どんなアルバム?」の問いに対する今回の回答は「私が親友をHR/HM沼に引きずり込む総仕上げ段階で聴かせたアルバム」ということになります。

NWOBHMムーブメントやLAメタル、そしてその他のジャンルも含めたバンドブームが盛り上がっていた時期に学生時代を過ごさせたもらった幸運な私。

現在のような隠れキリシタンにようにHR/HMを楽しむ状態(?)とは違い、当時は周囲にもHR/HMファンの仲間が一杯いました。

それでも、学生時代に(今もですが)一番仲の良かった親友のT君は「ヘビメタなんて聴かねーよサイド」の人間でした。

洋楽は一切聴かず、一番好きなのは「ナンノ」…。

南野陽子は私は聴いたことが無かったので、いつも一緒にいる時間が多かった仲ですが音楽に関する話をすることは殆どありませんでした。

でも、滅茶苦茶仲が良いT君と音楽に関しても共感できたら良いのになーっという想いもだんだん膨らんできます。

多分、私が歩み寄って「ナンノ」を聴き込めば簡単だったのかも知れませんが、正直言ってチョッと無理そうな感じ…。

決して「ナンノ」を否定することは無いのですが、何だか大して気持ち入って無いのに適当に話を合わせている感じになりそうで、心の底から共感はできないだろうな~と思ってしまいました。

そこでやむなく、T君を「こちらサイド」に引きずり込む作戦にでることに。

 

親友をHR/HM沼へはめ込んだ主要5曲

  1. Y&T:FOREVER
  2. DEF LEPPARD:FOOLIN’
  3. SCORPIONS:BIG CITY NIGHT
  4. 220VOLT:THE HARDER THEY COME
  5. HELLOWEEN:I WANT OUT

詳細の過程は後日機会があれば記そうと思いますが、ざっとこんな主要曲を聴かせながら「ヘビメタアレルギー」のT君の凝り固まった嫌悪感を解きほぐし、徐々にHR/HM沼へと誘ったのでありました。

勿論、上記以外にも聴き易そうなメロディアス・ハードロック(DOKKEN、EUROPEなどなど)を中心に試行錯誤を繰り返しながらの楽曲チョイスをしながら、おすすめポイントを紹介して何とか無事に「こちらサイド」に引きずり込むことに成功!。

最終的にはY&Tやプレマンをはじめ、一緒にライブにも参戦するまでになったのでした。

 

守護神伝説Ⅱの凄さとは

話が底抜け脱線ゲーム状態、いや完全に脱線転覆してしまいましたが、改めて本作の凄さを整理しておきましょう。

HR/HMリスナーではない、いやむしろアレルギー的嫌悪感すら持っている人に如何にHR/HMの素晴らしさを理解してもらえるか。

無論、いきなり唐突に本作を聴かせて「どうだ、最高だろ!」とアプローチするのは全く意味がありませんね。

ミドルテンポのポップ&キャッチーなメロディアスな楽曲で「凝り」を丁寧にほぐしてあげながら、徐々にHR/HMの楽曲に慣れてもらうことが肝要です。

スピード、テクニック、キャリア、人気などはあくまでも「こちらサイド」の目線での物差しであって、元々聴かない(むしろ嫌っている)人には全くの無意味な要素、何の価値もなく興味すらありません。

「オジー?なんか気味悪っ」「リッチー?マイケル?へ~凄いんだ?」「アクセプト?無理、論外」ってな具合ですからね…。

裏を返せば、HELLOWEENの「最高傑作」にして’80年代のHR/HMシーンにおける歴史的な重要性を持つ屈指の作品である本作は、「こちらサイド」も「あちらサイド」も関係なく、聴く者全てに全方位的にインパクトを与えるエネルギーを持っているのだと強く感じます。

スピード感を感じつつもちゃんと理解できる解りやすい楽曲展開。

楽器をやらない人にとっては何ら驚きに値しないテクニカルなプレイよりも、コミカル&キャッチーなおちゃらけた印象のフレーズを連発するギター。

ジャーマン・メタルという主要幹線道路から一本脇に入った「開拓している感」「日本のファンである俺たちが育ててる感」をチョッピリ味わえる自己満足な気分。

そもそも奇抜な高音シャウトなんぞ騒音としか思っていない「あちらサイド」の人達を、思わず振り向かせてしまうマイケル・キスクのクセのない伸びやかな高音歌唱と、親近感が溢れるキャッチーな歌メロ。

などなど、「こちらサイド」の人はもとより、一定の受け入れ体制の整った「あちらサイド」の人が聴いた時にも同等の衝撃的な破壊力を発揮するのがこのアルバム(歴史的名盤)の本質なのではないかと、勝手に解釈しております。

 

メンバー・収録曲

【メンバー】

  • ヴォーカル: マイケル・キスク
  • ギター  : カイ・ハンセン
  • ギター  : マイケル・ヴァイカート
  • ベース  : マーカス・グロスコフ
  • ドラムス : インゴ・シュヴィヒテンバーグ

 

【収録曲】

  1. Invitation -1:06
  2. Eagle Fly Free -5:08
  3. You Always Walk Alone -5:08
  4. You Always Walk Alone -4:22
  5. Dr. Stein -5:03
  6. We Got the Right -5:07
  7. March of Time -5:13
  8. I Want Out -4:39
  9. Keeper of the Seven Keys -13:37

 

おすすめ楽曲

いやぁ~、ホントこのアルバムに対して「おすすめ」とか言ってる時点で、逮捕されそうですね。

おすすめも何もないのです。

これから聴き始めるという人で未だ聴いていない人は、とにかく聴いて頂ければお判りになるかと。

でも、それだと記事にならないので今回は断腸の思いで「I WANT OUT」1曲のみをレビューしておきましょう。

 

I WANT OUT

個人的にはアルバム終盤に収録の長編タイトル曲「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」が最高楽曲なのですが、それは「こちらサイド」の目線での話。

今回の記事内容の流れで書くとすればやはり本曲となってしまいます。

本作のセールスで大成功をおさめ、文句無しのメジャーバンド入り~絶頂期を迎えたHELLOWEENでしたが、リーダーのカイ・ハンセンがまさかの脱退という驚きの展開を見せます。

皮肉にも、多くのファンを獲得することに大きく貢献した筈の人気曲「I WANT OUT」は、そんなカイ・ハンセンの想いが歌詞に反映された楽曲だったのでした…。

前作アルバムではカイ・ハンセンが曲作りのイニシアティヴをほぼ握っていましたが、本作では「Dr.Stien」をはじめマイケル・ヴァイカートの楽曲も多く、よりバラエティ性が広がっています。

制作レコード会社との契約問題も絡み、カイ・ハンセンとマイケル・ヴァイカートの間には大きな溝、確執が発生してしまったようです。

表向きの脱退理由はカイ・ハンセンの肝臓疾患となっていますが、実際にはバンド内での不協和音の増幅というバンドあるあるな理由なのでしょう。

さて、肝心の楽曲ですが、いやぁ~、これは言語化するより聴いた方が早いよって感じなのですが、そうもいかないので一応書いておきます。

号砲のように打ち鳴らされるドラムで完全に「スイッチが入り」全身に通電される感覚。

ジャンルを超越した万人の琴線を刺激するメロディアスで適度な疾走感を体感できるイントロ。

サビに向かって急こう配をアクセルベタ踏みで盛り上がっていくメロディ展開。

ストレートで伸びやかにどこまでも突き抜けていくマイケル・キスクのクセの無い高音域のサビの熱唱。

HELLOWEEN節と意匠登録されてもおかしくない、コミカルで聴いていて楽しい気分にさせてくれるギターソロ。

当時、通っていた学校の最寄り駅で通学路と反対方向に位置していたパチンコ屋の強力な磁力に引き寄せられてしまい、常に金欠状態だったメタラー(私)が、週5でお世話になっていた「早い、上手い、安い」の吉野家の牛丼(当時は並みが\390)をも凌駕してしまう、「格好良い、簡単シンプル、心地よい」の「3K」楽曲です。

 

まとめ

今回は、1988年リリースの HELLOWEEN 3枚目の最高傑作である「KEEPER OF THE SEVEN KEYS, PART II(邦題:守護神伝Ⅱ)」について、自身の想い出話に終始してしまいました。

お互いに知らない遠い土地で生まれ育ち、聴いてきた音楽に一切の共通項も無かった者同士が、偶然に知り合い心を許せる無二の親友として最終的にHR/HMの素晴らしさを夜を徹して語り合えるまでの関係になることができた大きな契機となったアルバム。

ヘヴィメタル・シーンにおける歴史的名盤であるとともに、自身の人生においても非常に思い入れの強い作品です。

 

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