VAN HALEN 【最高傑作】1st(炎の導火線) おすすめ名盤

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VAN HALEN / 炎の導火線 どんなアルバム?

「ファン・ヘーレン」はオランダ生まれの仲良し兄弟

これまであまり触れることはありませんでしたが、HR/HMとともに私が大好きなのがサッカー。
1994年のアメリカ大会以降のこれまでのW杯の全試合を録画してあります。
仕事をリタイアしたら、HR/HMを聴いたり過去の懐かしいサッカーの試合を見直すことを愉しみにしています。
そんな私が一番好きな代表チームは「オランダ」。
ファン・ヴァステン、ファン・ペルシーと言ったお化けストライカーが有名ですね。

仲良し兄弟のVAN HALENもその名の通り生まれはオランダ。
オランダ語読みでは「ファン・ヘーレン」となり、まるで中盤のキープレイヤーのような名前です。

 

あらゆる面でインパクトが強烈過ぎた鼻血級の最高傑作

1978年リリースのVAN HALENのデビューアルバム「邦題:炎の導火線」は、当時まだ思春期真っ盛りだったギター小僧にとっては、あらゆる面で鼻血が出そうなインパクトでした。
同じ時代を生きていたと思われます「IKKOさん」も、当時きっと「どんだけ~~」からの「背負い投げ~~」と絶叫していたのではと思います。

既に、リッチー・ブラックモアに憧れ DEEP PURPLEの Highway Star(Live in Japanヴァージョン)を弾けるようになりたい一心で、無名メーカーのストラト(\19800)を手にして健気に練習をしていたギター小僧。
その傍らで、兄貴が買ってきたこのアルバムから飛び出してくるギターサウンドの「異常さ」。
それは本当にこれまでに聴いたことのない「異次元の世界の音」だったことを鮮明に覚えています。

そして兄貴の留守中にジャケットを引っ張り出してチェックした時の驚き。
「VAN HALEN」とはギタリストの名前という位しか情報を持ち合わせていない中、目に飛び込んできたエディの鬼のような恐ろしい顔。
程なくしてエディの優しい素顔を知るまでの間、私の中では「VAN HALEN = 恐ろしい般若・鬼」という強烈なイメージが植え付けられてしまったのでした。

ヴォーカルのデヴィッド・リー・ロスの「その約半分は奇声で構成されているかのような歌唱」と、ジャケット裏面のA猪木ばりのブリッジを思わせる上体反らしの角度もエグいですね。
ジャケットでは顔が判別できず、随分経ってからエディの兄貴だと知るドラムのアレックスが叩き込む「ゴムのような弾力を持つタイト感極まりないスネアの音」は、HR/HM史上好きなスネアの音ドラマーベスト20選(どんな20選だ…)に間違いなく入ります。
その容赦ないドラミングにも負けじとクールに存在感を魅せつけるマイケル・アンソニーのベースプレイ。

あらゆる面でハードロックシーンに地殻変動による大噴火を引き起こした破壊神VAN HALENの、デビューアルバムにして最高傑作だと思います。

 

代名詞のライトハンド奏法は無論、極太の生々しいサウンドがエグ過ぎ

タッピングなどと言う格好つけたこ洒落た呼び方をしていては、クールポコ先輩に怒られてしまいます。
やはり昭和世代は「VAN HALEN =「ライトハンド奏法」の産みの親」というイメージではないでしょうか。
兎に角、当時のギター小僧がそのフレーズを形容するには「ピロピロリン」くらいしか浮かばない程に、あまりに衝撃的でした。
しかもそのトリッキーなフレーズをリヴァーブの効きまくった極太の生々しいサウンドで聴かされては、何も抵抗することはできずそのまま宇宙空間に身を委ねるしかありません。
言うなれば、筋弛緩剤のようなデンジャラスなギタープレイとサウンドと言ったところです。

 

バンドメンバー・収録曲

バンドメンバー

  • ヴォーカル: デヴィッド・リー・ロス
  • ギター  : エドワード・ヴァン・ヘイレン
  • ベース  : マイケル・アンソニー
  • ドラムス : アレックス・ヴァン・ヘイレン

 

収録曲

  1. Runnin’ with the Devil – 3:35
  2. Eruption – 1:42
  3. You Really Got Me – 2:38
  4. Ain’t Talkin’ ‘bout Love – 3:49
  5. I’m the One – 3:46
  6. Jamie’s Cryin’ – 3:29
  7. Atomic Punk – 3:03
  8. Feel Your Love Tonight – 3:42
  9. Little Dreamer – 3:23
  10. Ice Cream Man – 3:19
  11. On Fire – 2:57

 

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Runnin’ with the Devil

歴史的名盤のオープニングを飾るヘヴィ&ダークな鬼渋の名曲。
この楽曲の良さを理解できたのはいったいいつ頃だったのか…、かなりの時間を要したことは確かです。
ベースによる露払いの後にいきなりかき鳴らされる横綱破壊神の土俵入り。
リフの最初のカッティングだけで全てのものを蹴散らしてしまう破壊力。
いったいこれまでの先人たちが築いてきたハードロックの歴史は何だったのか…。
容赦を知らない無慈悲な破壊神による、新しい時代への幕開けを告げるギターサウンドですね。

そして太刀持ちならぬマイク持って奇声とも思えるシャウトを必要以上にぶっこんでくるヴォーカル。
あまりにクセが強く官能的で劇物指定されそうになるも、サビでは本格コーラスをかましてギャップを醸成するという狡猾な作戦にまんまと引っ掛かる自分が情けないです。

さすがにギターソロは出し惜しみしたのか、極めてシンプルなフレーズにとどめた勿体付けの焦らし作戦。
それでもその音色は生々しい臨場感が半端ないですね。
「エフェクター? 何それ?」
「マーシャル・アンプにそのままシールドぶっ刺しただけですが、何か?」
とサラッと言い出しそうな程に「生」です。

 

Eruption

本作2曲目に収録のギターインスト曲。
この楽曲でHR/HMの歴史が大きく変貌を遂げたと言える、世界中を「びっくらコイータ状態」にしてしまったトリッキープレイでした。
本作から約半年後にリリースされるBOSTON「Don’t Look Back」の奇才トム・ショルツの手によって緻密に創造されたスペイシーサウンドも凄かったですが、それに先んじてこの世にお披露目された破壊神の天性の感覚が生み出したスペイシーサウンドはインパクトの桁が違いました。

初めて耳にした「ライトハンド奏法によるフレーズ」は宇宙そのものの世界観で心地よかったのはもちろんですが、個人的にはそれ以外の要素の方がチビッてしまいそうな程に衝撃的でした。
わずか1分42秒の演奏時間ながら、まるで真剣による居合をしているかのような研ぎ澄まされた緊張感が張りつめ、中盤では絶妙の「間」による場面展開でこれ以上のない躍動感を演出しています。
この辺りの「感覚」は、「〇〇奏法」や「速弾き」などのテクニック云々の問題ではなく、やはり天性のものなのでしょうね。

因みに、その後本作に大きな影響を受けたであろう1980年代リリース作品の中から「インスト曲」をピックアップしてみた特集記事をご参考までに。

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You Really Got Me

完全に元祖のキンクスを超越してしまったカバー曲。
大阪のお好み焼き屋さんも力説していた「裏拍から入る」リフが全てとも言える本作の代表曲。
当時も一生懸命に練習はしましたが結局はごまかしでしかなく、こんなにクリアでキレ味鋭くはとてもじゃないけど弾けません...。
極太麺のギターに負けない濃厚スープのようなリズム隊も奮闘してますね。
シンバル多めのお祭りドラミングをクールに中和する渋いベースプレイで引っ張るグルーブ感がたまりません。

 

Ain’t Talkin’ ‘bout Love

個人的本作での最高楽曲です。
この曲のイントロ~リフには最早何も言う必要がない程にただひれ伏すのみです。
適度なミュートをしながら余計な雑音を出さずに正確なピッキングをする右手の練習には最高の楽曲ですね。
一方で、これほどまでにシンプル極まりない単調な楽曲を、ここまで格好良く聴かせてしまうVAN HALENのバンドとしての凄さを思い知らされる名曲です。

 

 

まとめ

LP盤レコード世代の悲しい性ということで、あまりに前半A面のインパクトが凄まじくおすすめ楽曲レビューも序盤の4曲のみとなりましたが、言うまでもなく全曲がそれぞれスパイスの効いたインパクトを持った味付けとなっていて、全編を通して楽しめるアルバムです。

どうしてもエディのギターに注目が集まりがちですが、デヴィッド・リー・ロスの官能的なヴォーカルをはじめ、各プレイヤーが織りなす楽曲全てが、後のHR/HMシーンにメガトン級の衝撃と影響を与えたという点において、まさに革新的、歴史的名盤と言えますね。

これからも未来永劫続くでありましょうHR/HMの歴史上の、間違いなくマイルストーンとなった「ファン・ヘーレン兄弟」が遺した最高傑作です。

 

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