コロナ収束後も有難いことに在宅ワークが定着しており、精神的には楽なのですが元々の運動不足が輪を掛けて酷くなってます。
こりゃいかんと、なるべく近所を歩くようにしてますが、散歩中に工事現場でよくこの柵を見かけます。
これを見かけるたびに思い出すのがこちらのバンド。
今回ご紹介するアルバムは、「STRYPER / IN GOD WE TRUST」です!。
STRYPER どんなバンド?
元祖クリスチャンメタルの第一人者
クリスチャンメタルというカテゴライズが先入観となり、聴く以前に「喰わず嫌い」状態に陥ってしまう人も多かったストライパー。
1983年にアメリカのカリフォルニア州で結成され、見た目の衣装から楽器に至るまで黒と黄色の派手なストライプを施すなど異彩を放っていました。(ある種の色物バンド的な雰囲気)
ライブでの聖書のばら撒きや、楽曲の歌詞が聖書にまつわる内容といった、非クリスチャンな人にとってはチョッと引いちゃうパフォーマンスでも有名ですが、一般的な日本人にとっては信仰面、言語面で正直あまりよくわからない世界ということで、アレルギー性はそれほど無かったように思います。
バンドはLAメタルムーブメントの波に乗り一定の成功を収めた後に1993年に一旦解散していますが、2003年に再結成。
新譜やカバーアルバムなどを発表しながら、現在も現役で活動中のようです。
IN GOD WE TRUST どんなアルバム?
ストライパー入信にはうってつけのメロディアス・ハードポップ
1988年リリースの4枚目のアルバム(邦題:永遠の誓い)。
ポップでキャッチーな上質メロディアスハードロックを純粋に楽しめるアルバムです。
クリスチャンうんぬんの議論はさておき、素直に楽曲を楽しむには十分過ぎる聴き応え。
特にバンドの象徴的存在のマイケル・スイートのヴォーカルは、厚みのある声質で高音までカバーする圧巻の境地。
とにかく地声の太さが半端なく、ソプラノ歌手?とか思ってしまう程です。
そこに更にぶ厚めのコーラスを加えるという、鉄壁の要塞のようなヴォーカルは盤石なものとなっています。
そして、もう一つの聴きどころがツインギター。オズ・フォックスのギターに食って掛かるようにヴォーカルのマイケル・スイートもギターをかき鳴らします。
楽曲はどれも粒揃いで上質のハードポップが目白押し。
哀愁溢れる落ち着いたバラード曲がやや多い印象ですが、スピード感のあるハードチューンの良曲もしっかりと収められており、購入して後悔することはありません。
但し、サウンドは安定の1980年代クオリティ。
マイケル・スイートのヴォーカルに蹴散らされんばかりの軽くチープなものとなっていますので、ご容赦を。
因みに、本作までがストライパー初期からの音楽性を体感できる作品で、これ以降の作品は見た目や音楽性に試行錯誤が垣間見えてくるようになります。

バンドメンバー・収録曲
メンバー構成
- ヴォーカル: マイケル・スイート
- ギター : オズ・フォックス
- ベース : ティム・ゲインズ
- ドラムス : ロバート・スイート
収録曲
- In God We Trust 3:25
- Always There for You 4:10
- Keep the Fire Burning 3:35
- I Believe in You 3:17
- The Writings on the Wall 4:19
- It’s Up 2 U
- The World of You and I 3:45
- Come to the Everlife 4:08
- Lonely 4:10
- The Reign 2:49
おすすめの楽曲レビュー

In God We Trust
アルバムのオープニングにしてタイトル曲の、文字通り本作の代表曲です。
マイケル・スイートの常人離れしたハイトーンヴォーカル、薄っぺらいサウンドではあるものの哀愁のフレーズを紡いでいくギター、美しいバックコーラスという、メロディアスハードファンが期待する要素が高いレベルで凝縮されている楽曲です。
恐らく多くのストライパーファンは彼らに本曲のような楽曲を量産してもらいたいと臨んでいたのではと思われます。
この手の曲が毎回の作品にもっとたくさん収録されていれば...。
と、少し残念に思ってしまうほどに、彼らのアルバムはソフトでバラードな楽曲で占められています。
Always There for You
もはや「ストライパー節」とも言えるバラード曲の代表格。
一度聴いてしまったら、忘れることが難しい楽曲と言えるでしょう。
アメリカの小学校の音楽授業で普通に歌われていそうな、心洗われる純粋に「良い歌」ですね。
この曲にハードロック感、メタル感は微塵も感じられないものの、たまにはこういうのも良いでしょ的な「箸休め」にしては高級すぎるお新香のような名曲です。
(チョッと何言ってるかわかりませんが...。)
The Writings on the Wall
アルバム5曲目の本作で最もハードなナンバー。
聴いているこちらの耳の後ろ辺りが痛くなってきそうな、突き抜けたハイトーンヴォーカルが炸裂しています。
これだけの長さの高音域のサビメロを、太い声質を保ったままに難なく歌いのけるという人間離れした歌唱力を思い切り魅せつけています。
この辺りまで聴き進んで来ると、耳がマイケル・スイートのボーカルと流麗なハモリのコーラス隊に洗脳されつつあり、ストライパーの世界の心地よさにいつの間にやら浸ってしまいそうです。
まとめ
クリスチャンメタルというレッテルが先行して、色物的に敬遠されてしまいがちだったストライパーですが、音楽性はむしろ一貫していて正統派とも言えるメロディアスハードロックと、美しいバラード曲で溢れています。
そしてそれら上質のメロディを見事に歌い仕上げるマイケル・スイートのヴォーカルは、超一流と言えるクオリティ。
単なる声の高さだけではない、太く力強い声質と歌のうまさは、本物のヴォーカリストとはかくあるべきみたいなものが感じられて圧巻ですね。
でも、もしかたら進むべき道を間違えたのでは?と余計な心配もしてしまいますが...。
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