3月18日は「春の睡眠の日」。
(秋の睡眠の日は9月3日です)
人間は誰しも人生の1/4~1/3の時間を「睡眠」に費やしていますね。
そのくらい大切な「睡眠」について、今回の企画では「Sleep」縛りのおすすめ楽曲を集めてみました。
みなさまのグッスリ快眠、スッキリ寝起きにつながれば嬉しいです。
MSG
Let Sleeping Dogs Lie
1981年リリースの MSG(マイケル・シェンカー・グループ)名盤中の名盤2ndアルバム「神話」に収録の哀愁メロディが印象的な楽曲。
スローテンポながら「神」マイケル・シェンカーならではのギターフレーズとコージー・パウェルの暴れ太鼓が楽曲にこれでもかと躍動感をみなぎらせていて中毒性が高いですね。
特に終盤にかけてのギターソロは一聴してそれと判るこれぞマイケル・シェンカー節という悶絶必至の展開が見事です。
BON JOVI
I’ll Sleep When I’m Dead
1992年リリースの BON JOVI 5枚目アルバム「KEEP THE FAITH」に収録の、シンプル・ストレートな Rock’n’Roll楽曲。
ライブでファンとの掛け合いを煽る定番曲としても有名ですね。
レトロ感を醸し出すピアノの旋律が良い味の雰囲気を出していてかっちょ良いです。
ASIA
Sleeping Giant / No Way Back / Reprise
2008年リリースの ASIA オリジナルメンバーによる3枚目(通算では10枚目)アルバム「PHOENIX」の収録曲。
個人的には奇跡と思えた2ndアルバム「ALPHA」以来の、再び起こった奇跡の復活作に感謝しかありませんでした。
前半のインスト曲「SLEEPING GIANT」から自然の流れで始まる「No Way Back」~「REPRISE」の組曲構成。
ASIA にしては凡庸な印象で、快眠を誘う精神安定剤的なムードとも言えますかね。
BLACK SABBATH
Sleeping Village
1970年リリースの BLACK SABBATH デビューアルバムの収録曲。
びよょょ~んのイントロからのヘヴィ&ダークなリフがそのまま続くのかと思いきや、大きくサイドチェンジパスしての手癖ギターソロで意表をつかれます。
その後もロングパスで左右に大きく揺さぶられながらの創造的なパス回しにより、聴き手は防戦一方の状態へ。
もはや眠るどころではなくなり思わずその世界観に没入し聴き入ってしまう長大作曲ですね。
ACCEPT
How Do We Sleep
2021年リリースの ACCEPT 16枚目アルバム「TOO MEAN TO DIE」に収録。
ピーター・バルデスが脱退してしまい、いよいよウルフ・ホフマンのソロプロジェクト的なバンドになってきた感がありますが、ジャーマン・メタルの王道からは決して脱線しない安定走行。
主戦場であるミドルテンポ領域では圧倒的な強さを誇るバンドだけに、流石のハズレ無しの安心まごころ楽曲となっていますね。
ANVIL
I’m Trying to Sleep
1996年リリースの ANVIL 8枚目アルバム「PLUGGED IN PERMANENT」に収録の疾走チューン。
相変わらずのひたすら一直線のズンドコ節。
もはや安眠妨害楽曲と思いきやスピード一辺倒でフックの無い楽曲展開がリスナーを安らかに眠らせてくれます。
DEEP PURPLE
Dancing in My Sleep
2020年リリースの DEEP PURPLE 21枚目のアルバム「WHOOSH!」のラストに収録の楽曲。
イアン・ギラン、スティーヴ・モーズ、ロジャー・グローヴァー、ドン・エイリー、イアン・ペイスという最強の面子による名盤ですね。
特に個人的には、思わず唸ってしまうようなスウィング感とタイト感が半端ない唯一のオリジナルメンバーであるイアン・ペイスのドラミング、そして鍵盤仕事人ドン・エイリーの殺気すら感じるプレイが特筆ものです。
もう、流石としか言いようのない作品で気分よく眠りにつけそうですね。
BLACK SABBATH
Behind the Wall of Sleep
再び BLACK SABBATH デビュー作からの激渋ブルージー楽曲。
なんとも粘っこいギターとヒタヒタと迫り寄ってくるようなドラムが、光の閉ざされた真っ暗闇の陰鬱な世界へといざなってくれますね。
そして最後は不気味にフェイドアウトしていくという絶妙の演出。
これほどの演出力を持ったドラミングを聴けるのはやはり BLACK SABBATH だけかもですね。
NIGHT RANGER
At Night She Sleeps
1982年リリースの NIGHT RANGER デビューアルバム「DAWN PATROL」に収録の小気味よい名曲。
ザクザクのギターにキーボードが印象的に味付けを施しながらポップチューンを盛り上げていきます。
やはり聴きどころは何と言ってもギターソロ。
グラグラ状態のフロイドローズを振動させながらの、ブリッジごともぎ取らんばかりの超絶アーミングは当時の異次元プレイでした。
Night Ranger 【歴史的名盤】 Dawn Patrol 衝撃デビュー作レビューはこちらから
METALLICA
Until it Sleeps
1996年リリースの METALLICA 6枚目アルバム「LOAD」に収録。
シーンの潮流を意識した従来にない楽曲構成で、シンプル極まりなく一気にサビまでもっていくヴォーカル前面のハードロック楽曲。
パワーや勢いとは無縁の貫録と渋みに裏付けられた格好良さがありますね。
DREAM THEATER
Wait for Sleep
1992年リリースの DREAM THEATER 2ndアルバム「IMAGES AND WORDS」に収録。
美しいピアノの美旋律が光るドラマティックなバラード楽曲。
一日の疲れを癒してくれる優しいメロディと歌唱が、3分弱で心地よい眠りへと自然に誘引してくれます。
NIGHTWISH
Sleeping Sun
1998年リリースの NIGHTWISH 2ndアルバム「OCEANBORN」に収録の至福のバラード楽曲。
何とも美しい。
まるで母親の胎内でぷかぷかと浮かんでいるかのようなこの上なく気持ち良い眠りにつけること請け合いのこの曲で安らかにお眠り下さい。
まとめ
個人的に生活時間が夜型にシフトしている中で、昔に比べて睡眠時間が短くなってきています。
時間という「量」が減少していますので少しでも「質」の良い睡眠をとるために、枕等の寝具を工夫したりしていますが、一番効果的なのはやはり寝る前に聴く音楽。
とかくハードロック・ヘヴィメタルには激しい高揚感を追い求めがちですが、睡眠前にはなるべく心落ち着かせて聴けるような楽曲が相応しいですね。
今回の企画では「Sleep」縛りの楽曲名でハードロックを色々集めてみました。
いずれも誰もが知る超有名バンドの楽曲の中から、皆さまの心地よく良質な睡眠につながるものがあれば嬉しいです。
