ACCEPT / BALLS TO THE WALL 屈強なリフと野太いコーラスの最高傑作

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ACCEPT / BALLS TO THE WALL どんなアルバム?

退路を断っていばらの道を選んだジャケットデザイン

1983年リリースの5枚目のアルバム(邦題:闇の反逆軍団)。
前作「RESTLESS AND WILD」の無骨な本格派ジャーマンメタル路線を踏襲しながら、更にビルドアップした筋骨隆々の漢メタルに振り切った内容で、個人的にはACCEPTの最高傑作と位置付けます。

硬派路線を突き進む強固な意志の表れとして、象徴的なのがジャケットデザイン。
これはヤバ過ぎますね。
「マーケット? 何それ…。」
「解る奴だけついてこい。」
まるで某沢尻エリカ様の「別に…」発言のような、完全にマーケットを無視した傍若無人なジャケットデザインは、それだけでアルバムセールスの何割かを確実に機会損失している筈です。

後に日本のお笑い芸人でも同様のスタイルで瞬間的な人気を獲得した人はいましたが…。

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現在のようなCDサイズならまだしも、当時はまだ迫力のLP盤サイズでしたので、敢えてこのデザインで臨んだ制作サイド、バンドの「自ら退路を断った本気度」が窺えます。
アルバムに収められた冷徹とも感じられる屈強なリフを主体とした重心の低い各曲を、的確に表現していると言えばまあ納得ですが、もうちょっと違うアプローチの仕方があったでしょうにと思ってしまいます。
(例えば「Motörhead」みたいな…。)

隠されたメッセージとして、後の1989年11月9日に崩壊の日を迎えることになるベルリンの壁に対して、反逆の鉄球を叩きつけろ!といった意味合いを暗示させるとは言え、わざわざこの格好で投げることないでしょ!って感じです。
まあ、持っていたのが鉄球だったのでまだ救われましたが、黒革の鞭とか持ってたら完全にアウトでした。

アルバム総合力で勝負の最高傑作

という事で、欧米並みの多様性には遠く及ばない島国日本では本作の人気は今一つの状態。
日本では、本格的にアメリカ市場を意識した次作「METAL HEART」でようやくACCEPT人気が確立されますが、欧米ではむしろ本作「BALLS TO THE WALL」の方がセールス的には良い評価を収めています。
(アメリカのビルボードチャートでは74位を獲得。)
(これは翌年リリースの我らがLOUDNESS「THUNDER IN THE EAST」と同じ順位ですね。)

冒頭で「個人的最高傑作」と宣言した本作ですが、その最大の要因は突出した楽曲はないものの各楽曲の質の高さ、アヴェレージの高い楽曲で構成されている点です。
まさにアルバム全体としての総合力が非常に高い作品と言えます。

オープニングにしてタイトル曲の「BALLS TO THE WALL」を筆頭に、屈強なリフを主体とするミディアムテンポの重戦車のような楽曲が次から次へと繰り出され、そこに漏れなく男臭い野太いコーラスと印象的なギターフレーズがセットアップされているという基本構成。
さながら「軍隊メタル」と言われる所以であり、ACCEPTというバンドの本質を最も具現化しているアルバムと言えるでしょう。

バンドメンバー・収録曲

バンドメンバー

  • ヴォーカル: ウド・ダークシュナイダー
  • ギター  : ウルフ・ホフマン
  • ギター  : ハーマン・フランク
  • ベース  : ピーター・バルテス
  • ドラムス : ステファン・カウフマン

収録曲

  1. Balls to the Wall – 5:43
  2. London Leatherboys – 3:57
  3. Fight It Back – 3:33
  4. Head Over Heels – 4:24
  5. Losing More Than You’ve Ever Had – 5:07
  6. Love Child – 3:34
  7. Turn Me On – 5:11
  8. Losers and Winners – 4:19
  9. Guardian of the Night – 4:24
  10. Winterdreams – 4:52

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Balls to the Wall

当時の経験値で、自身が聴いてきた中で最もヘヴィで重心が低かった楽曲。
「BREAKER」や「FAST AS A SHARK」を体験し、アルバムのオープニング曲への期待値がかなり高まった状態で臨んでいたことから、さすがに一度聴いて「good」となる筈もなく、咀嚼~消化するまでにそれなりに時間が掛かりました。

果たしてこれを抑揚と表現して良いものか迷ってしまうウド隊長のヴォーカルは、相変わらずのテンションでサビに向かって額に青筋を立てながらの熱唱。
本作通じての目玉商品、最重要セールスポイントと見られる「男臭い重低音コーラス」が咆哮のような掛け合いを繰り返しながら行進しているようなまさに軍隊メタルですね。

思わず「コーラス」で思い出してしまいました…。

そしてついには、ギターソロまでもが知らず知らずのうちにコーラスメロディの渦潮に飲み込まれて逝ってしまうという、まさにコーラス至上主義を徹頭徹尾貫いた作品であることを知らしめるオープニング曲なのでした。

London Leatherboys

ベースの絡んだイントロが聴けば聴くほどに渋いですねぇ~。
それにしても、やはり2曲目も走らずドッシリの腰を据えた曲調…。
ここで少し気になったのはドラミングの大人しさ。
私がACCEPTを好きになった要因として、前作タイトル曲「RESTLESS AND WILD」でのタイトでタメの効いたドラミングに魅了されたことがありますが、本作でのあまりに大人しく沈黙の艦隊と化したステファン・カウフマン艦長には、もう少し暴れて欲しかったです。

Head Over Heels

ここから本作のフォーメーションの肝、黄金の中盤を形成する3曲が登場します。
先ずは変則的にベースから展開されていく哀愁+官能的な楽曲が先陣を切ります。
クセになるサビメロは一度聴いたら耳にこびりついてもう離れませんね。
哀愁漂わせるメロディラインを、ウド隊長にしてはかなり丁寧に歌い回しながら粛々と進行していく中、ギターソロ前に唐突に繰り出される「あはん、あはーん、あはーん」が強烈過ぎます。
それはまるで星一徹のちゃぶ台返しのように、これまでのいい感じの楽曲の雰囲気を台無し...いや巧みにリセット。
ライヴではそのままギターソロに突入していく楽曲でもあり、ギターソロもメロディ重視の流れるような美しさですね。

Losing More Than You’ve Ever Had

黄金の中盤2曲目。
個人的には本作のクライマックス、最高楽曲と位置付けています。
王道のパワーコードが大好きで、この手のリフには入れ食い状態で直ぐにパクついちゃう単純野郎なのです。
曲名が長すぎて、サビ探しの旅に時間がかかりましたが、曲展開としては2回サビが巡ってくるような感じなので美味しい楽曲ですね。
何よりもメロディラインが美しく、格好良過ぎます。
唯一残念でならないのは、長めの間奏部分はあるのにギターソロがないところですね。
元々シングルカット予定だったのでしょうか。
いやぁー、ホント勿体ない…。

Love Child

黄金の中盤3曲目。
これまた古典的なパワーコードによるリフが冴えわたるキャッチーな楽曲。
速すぎず、もたつかずの適度な疾走感が心地よくノレて助かりますよね。
(あんまり頭振り過ぎると頭痛になっちゃうので…)

小気味よく始まるギターソロは短めながらもかなりしっかり構成が練られた印象で、ノリを壊さずかつソロ後の展開変化にスムーズにつなげています。

まとめ

本作がリリースされた1983年といえば、音楽性では対極に位置するLAメタルのムーブメントもまだ盛んだった時期。
自らの意志を黙殺してマーケットへの迎合を図ったバンドも少なくない中で、ACCEPTはむしろ必要以上にストイックに標榜する音楽性を打ち出したと言えるのが本作ではないでしょうか。

過去作にあった疾走キラーチューンもなく、ひたすら低重心でソリッド感満載のリフと時折哀愁をチラつかせるメロディの美しさ、そして何と言っても男臭い極太のコーラスに相当の拘りを魅せた本作。
高アヴェレージの楽曲が揃っている「総合力」では、個人的にACCEPTの最高傑作に位置付けられます。

日本では「まるで臭ってくるようだ」とまで酷評されたジャケットデザインも、辛辣に言ってしまえば単一民族国家で平和ボケした環境下でのファンとしての未熟さ、甘さみたいなものの露呈と言われてしまえばそれまでのような気がします。。
(なんちゃって、偉そうなことは今だから言えるのであって当時はホントに購入するかどうか迷いましたね。)

 

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