ハードロックバンド 最近の新譜おすすめ厳選7(2021年版)

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2021年はふり返ってみると、BIG NAME BANDの新譜リリースが相次いだ充実した一年でした。

ACCEPT、MSGに始まり、HELLOWEEN、IRON MAIDEN、そしてKK’S PRIESTなども話題を提供してくれましたね。

上記のメジャーどころの作品レビューについては、数多の論客の大先生方にお任せして。

弱小弊ブログでは備忘録的にその他のおすすめバンドの良盤、良曲を記しておきたいと思います。

なお、あくまでもランキングではありませんので、記述は順不同ということで。

 

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OUT OF THIS WORLD 「OUT OF THIS WORLD」

OUT OF THIS WORLD

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

くぅーーっ!

たまりましぇーん!

このジャケットデザイン!

はい、聴く前から名盤確定!と、選挙速報番組のように始まった途端に「当確」マークつけちゃいます。

幼い頃にロケットの絵ばかり描いていた私にとってはこのジャケット、本能的にムラムラきちゃってます。

ということで、Tommy Heart & Kee Marcello の二人による新たなバンド「OUT OF THIS WORLD」のデビューアルバムですね。

このお二方、既に2017年に「KEE OF HEARTS」なるユニットでアルバムをリリースしていますが、今回は改名してのご登場。

名前の由来は勿論、Kee Marcello がEUROPEに加入して初めてのアルバムタイトルですね。

FAIR WARNING のヴォーカルと EUROPE のギターが新たなバンドを結成する…。

当時では到底考えられなかった現象が今は現実に起こってしまう、ある意味恐ろしい世の中になりました。

加えて、本作のミックスは「あの」Ron Nevison が担当。

キーボードには Don Airey がゲスト参加。

もはや世界認証取得の上質メロディアス・ハードロックの大量生産体制、独占禁止法に抵触しかねない反則技レベルです。

もちろん、Tommy Heart の流れるようなヴォーカル、Kee Marcello のメロディアス&テクニカルなギターは衰えを見せない相変わらずの健在ぶり。

収録曲は全て生き生きとしたキャッチーなメロディをフル稼働で大量生産しています。

更に今回、日本独自リリースの完全生産限定盤として、KEE OF HEARTS時代の2018年ドイツ・HEAT FESTIVALでのライブ音源を収録。

ちょっと音質はしょっぱいですが、FAIR WARNING と EUROPE の名曲の数々も一緒に楽しめるのが嬉しいですね。

 

おすすめ曲

In a Million Years

ここぞとばかりに Don Airey 良い仕事してますね~。

Tommy Heart の伸びやかなハイトーン、 Kee Marcello のスパイスの聴いたギタープレイも心に刺さります。

願わくば、これぞ!というスマッシュヒットチューンが欲しかったですが、アベレージが高すぎて贅沢なお願いですね。

このバンドの存在自体を有難く思って、活動の継続だけでも是非ともお願いしたいところです。

 

 

 

W.E.T. 「Retransmission」

W.E.T.-4th

 

アルバム概要

2021年1月22日リリース。

個人的には贅沢極まりないメロディアス・ハードロック・プロジェクト「W.E.T.」の4枚目のアルバムです。

WORK OF ARTのロバート・サール。

ECLIPSEのエリック・モーテンソン。

TALISMANのジェフ・スコットソートという超豪華布陣で繰り出される楽曲は当然のことながら相変わらずの安定クオリティ。

楽曲によって、それぞれのバンドの特徴が垣間見られて思わずニヤッとしてしまいます。

前作3枚目に比べると哀愁の叙情性は少々薄まり(特にサビ部分)、よりオーソドックスなハードロックが展開されています。

少しWETな気分で聴き込みたい時は前作3枚目、ドライブなんかでカラッとDRYに聴き流したい時は本作がおすすめといったところでしょうか。

 

おすすめ曲

Big Boys Don’t Cry

The Moment Of Truth

Beautiful Game

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TOUCH 「Tomorrow Never Comes」

touch-3rd

 

アルバム概要

2021年3月26日リリース。

約40年ぶりに当時のラインナップで再結成された「TOUCH」の3rdアルバム(2ndは日本のみでの再発1stとのカップリングリリース)です。

1978年にマーク・マンゴールド(key,vo)を中心に結成された「TOUCH」。

1980年に伝説のプログレッシブ・ハードロック・アルバム「TOUCH」でデビューを飾り、英国「Monsters of Rock」にも出演を果たすなどしてシーンの注目を浴びました。

しかしながら、ファン待望の2ndアルバムはプロデューサーやマネジメントとの問題でお披露目とはならず。

そのままバンド自体もシーンからFADEOUTしていってしまう運命となります。

黄金期の布陣で臨んだ本作では、もはや伝説とも化してしる名曲「Don’t You Know What Love Is」にも迫る巧みな楽曲アレンジ。

日本人と親和性の高いメロディが健在の良曲が満載!。

往年のTOUCH節ファンのみならず、全てのハードロックファン必聴とも言えるおすすめ作品です。

 

おすすめ曲

TOMORROW NEVER COMES

LET IT COME

TRIPPIN’ OVER SHADOWS

 

 

FLAMESIGN 「Burning Strikes」

flamesign-1st

 

アルバム概要

2021年6月18日リリース。

東北仙台を拠点とする「正統派Japanese Heavy Metal魂」を継承するバンド「FLAMESIGN」のデビューアルバムです。

正統派の名に恥じない骨太、荒削り、直球勝負の東北魂のこもった楽曲が展開される潔くも清々しい良盤。

「声帯大丈夫?」と聴いてるこちらが心配になるほどに独特のヴォーカルスタイル。

やばい程の勢いとテンションがひしひしと伝わってくるギタープレイ。

そして楽曲は’80年代の「あの頃」をも想起させる力強いリフを軸とした漢臭さが充満したコテコテチューン。

それはまるで積雪の路面にがっしりと喰い込んで離さない往年のスパイクタイヤのように、強力なグリップ力を保持しながら駆動していきます。

こういうバンドがしっかりと軸足をブラさずに活動し続けて行ってくれれば、日本のヘヴィメタルシーンの将来も安泰ですね。

(まことに失礼ながら)最近、キャバ嬢のような恰好をしたテクニカル学芸会バンドが多くて辟易としていました。

久々の本格派漢メタルバンドの表舞台登場で、無条件に脳ミソと身体が勝手に反応してしまうこと請け合いです。

まさに、空きっ腹に宮城の酒「一ノ蔵」を豪快に流し込んだ時のように、五臓六腑の隅々にまで辛口感覚が沁みわたる作品。

未体験の方には是非おすすすめしておきます。

 

おすすめ曲

Burning strikes

Crossover the black wind

Flame

 

 

BEAST IN BLACK 「DARK CONNECTION」

beast-in-black-3rd

 

アルバム概要

2021年10月29日リリース。

2015年に元Battle Beastのメイン・コンポーザーだったアントン・カバネンを中心に結成されたフィンランドのパワー・メタルバンド「BEAST IN BLACK」の3rdアルバムです。

とにかくこのバンドの楽曲は「正統派ヘヴィメタルの骨格メロディが、ドラマティックなシンセ&ギターと超強力なヴォーカルという重厚な鎧で幾重にも武装されている」とでも言いましょうか。

その世界観は、累計5千万部を誇る亡き三浦建太郎作の人気漫画『ベルセルク』がテーマ。

MVでは映画「Blade Runner」を彷彿とさせる演出も施されるなど、聴きどころ、見どころが満載です。

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更に、昭和世代にはたまらなく懐かしいユーロビート風のアレンジや、正統派コテコテ大王「Manowar」の名曲「Battle Hymn」を素晴らしいアレンジでカバー。

新旧両極のファンを根こそぎ囲い込む地力と懐の深さを体感できる作品。

これまた超おすすめです。

 

おすすめ曲

Bella Donna

One Night In Tokyo

Moonlight Rendezvous

Battle Hymn

 

 

LIFE OF A HERO 「LETTING GO」

LIFE-of-a-hero-1st

 

アルバム概要

2021年11月10日リリース。

「Grim Reaper」~「Lionsheart」~「Steve Grimmett’s Grim Reaper」での活躍での名声を誇るスティーブ・グリメットの「息子」ラス・グリメットがヴォーカル。

期待度抜群のメロディアス・ハードロック・バンド「LIFE OF A HERO」のデビューアルバムです。

2017年に感染症により右足の一部を失ったお父さん。

その後、義足を着け車椅子での登場となったライブ・パフォーマンスを見せるなど不屈の闘魂で復活を目指しましたが、2022年8月15日に62歳という若さで帰らぬ人となってしまいました。

お父さんからHR/HMヴォーカリストとしてのDNAをしっかりと受け継いだ息子「ラス・グリメット」。

本作で聴くことのできるの堂々たる歌唱力もこれまたお見事です!。

歌唱力のみならず、ずんぐりむっくり体系をも漏れなく引き継いでしまったものの…。

短髪で清潔感のある風貌での立ち居振舞いはバンドの音楽性との相性も良好。

単なる親の七光りとは言わせぬアイデンティティが確立され説得力があります。

バックは「MIDNITE CITY」実力派メンバーによる堅牢な演奏がガッチリと支える体制。

デビュー作とは思えない充実度と完成度のキャッチーでメロディックな楽曲の数々が揃えられた良盤として仕上がっており、おすすめです。

 

おすすめ曲

3D

Letting Go

In My Dreams

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YNGWIE MALMSTEEN | PARABELLUM

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アルバム概要

2021年7月23日リリースの YNGWIE MALMSTEEN 22枚目アルバム「PARABELLUM」。

全曲オリジナル楽曲での作品リリースは久しぶりで期待値は自ずと高まりました~。

前作と同様、ヴォーカリストは不在…。

ドラム以外の楽器は全て俺様による独演会状態ですが、前10曲の内歌詞入りは4曲のみなので致し方無しでしょうか。

本作の特徴は一言で言ってしまえば「原点回帰」。

YNGWIE MALMSTEEN ファンにとっては涙が出る程に嬉しい「弾きまくり状態」となっており、これぞまさしくネオ・クラシカル・メタルアルバムという作品に仕上がってますね。

そこまででもないんですが…という一般のファン層にとっては、ちょっとしつこ過ぎるコッテリ感で思わず胃もたれしてしまいそうですが…。

なにはともあれ、絶対王者としての健在ぶりを世に知らしめ後世で必ずや崇拝されるであろう作品がまた一つ産み出されたことは間違いありません。

そしてその作品とリアルタイムで対峙できた幸せを噛みしめながら、ありがたく拝聴させて頂きました。

 

おすすめの1曲

Wolves at the Door

クラシック全開のギターソロ前半、そして後半の超絶イングヴェイ節が凄過ぎですね~。

淡泊な私なんぞはこのオープニング曲と次の2曲目インストだけでもお腹一杯になりそうです。

この調子で残り8曲中5曲がインストかと思うと、正直ちょっとゲンナリしてしまう感じ。

音符の波に飲み込まれて溺れてしまいそうです。

アルバムを通じて決してマンネリ感は無いし、各楽曲毎にメリハリがありスピードにも緩急をつけてバラエティに富んでいるのですが…。

これはあくまでも聴き手の能力の問題なのでしょうね。

私のような音楽的単細胞にとっては高尚過ぎるのかもです。

それから、個人的には油膜で曇ったフロントガラスのようにいまいち音像がクリアではないのが気になります…。

速すぎて私の耳がついていかないのか、特に高音域の速弾きになると一音一音が聴きとれなくて何だか勿体ない感じがします。

スネアは完全にスリッパで思いっきり座布団引っ叩いてる感じで思わず笑ってしまいました。

 

 

 

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