ハードロック・ヘヴィメタル 最近の新譜レビュー(2025年版)

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W.E.T.-APEX

2025年も良い年になりますように…。

今年もたくさんのHR/HMの新譜がリリースされ、多くのバンドが来日公演で感動を与えてくれることでしょうね。

限られた予算ですが(泣)自分なりに選りすぐりの作品を購入してレビューしていきたいと思います。

随時更新していきますので時々覗いて参考にして頂けたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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DRAGONKNIGHT / LEGIONS

DRAGONNIGHT-LEGIONS

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2025年1月15日リリース。

謎多きバンド「DRAGONKNIGHT」のデビューアルバム「LEGIONS」。

DRAGONKNIGHT は人口に占めるヘヴィメタルバンド密度世界一を誇るフィンランドから輩出のパワーメタルバンドです。

メンバーは仮面を身に着け正体を明かさないスタイルとなってます…。

レーベルのPRではツインギターがそれぞれ「ロード・グリフォン」「ロード・カラトス」、シンセサイザーの「ロード・ソラリウス」の計3人が中心メンバー。

ベースの「ロード・オスラキス」とヴォーカルの「サロ・カーン」がセッションメンバーのようです。

全員の名前に「ロード~なんちゃら」、そして記述では「なんちゃら卿」とか謳っていますので、いで立ち含めてかなり荘厳な世界観の演出を図っているようです…。

実際の楽曲もそのものずばりの「大袈裟」「壮大ロマン」「RPG感満載」の解りやすさ。

テクニックも新人とは思えない安定感で楽曲の完成度も高いですね。

但し、この手の大袈裟壮大楽曲は他のバンドも含めて結構みな似た感じに聴こえてしまう弱点はあるようですが…。

本作デビューアルバム「LEGIONS」は文字通り「これから戦いに挑む軍団」のような物語性を持っているのでしょう。

どの曲も映画、アニメ、RPGの挿入歌としてピッタリな感じです。

 

おすすめ曲

THE LEGIONS OF IMMORTAL DRAGONLORDS

 

 

いきなりセッションヴォーカルのミカエル・サロ(サロ・カーン卿)のみ顔出ししてますね。

かなりのヘヴィー級の風貌なので一緒に仮面被っていた方が良かったのかもです…。

でも当然ヴォーカリストとしての力量は一級品。

さすが BEAST IN BLACK や Stratovarius の作品でもバッキングヴォーカルで参加しているだけのことはあります。

最も影響を受けたバンドに ANTHEM をあげ、日本語も話せるそうなので物凄く親近感が湧いてきます。

映像の通り、中心メンバーであるギターとシンセサイザーはかなりのテクニシャンで弾きまくっていますね。

特にシンセのお方はかなり指太いのに凄いです…。

 

 

DREAM THEATER | PARASOMNIA

dream-theater-parasomnia

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2025年2月7日リリースの DREAM THEATER 16枚目アルバム「PARASOMNIA」。

泣く子も黙る米国産プログレッシブ・メタルバンド DREAM THEATER。

前作「A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD」のリリースから早くも約4年が経過した待望の最新作ですね。

2023年にオリジナルドラマー「マイク・ポートノイ」巨匠が復帰して以来の本作ですが、タイトル、ジャケットデザイン、そして各楽曲と寸分の隙も見せないテーマ性と完成度が光ります。

タイトル「PARASOMNIA」は医学用語で「睡眠時随伴症」。

馴染みのある病名にすると夢遊病、金縛りなど、睡眠障害を意味するものだそう。

私も最近仕事内容が変わってデスクワークから現場仕事となったため、夜寝着いてから足がつったりして困っています…(これは単なる運動不足…)。

このタイトルに沿うジャケットのアートワークはヒュー・サイムが手掛け、収録曲も「DEAD ASLEEP」をはじめ「睡眠」関連でまとめられていますね。

まさに「DREAM THEATER」というバンド名ならではの集大成のような作品に感じます。

オープニングのSE音からスタートする THEATER SHOW は、大トリのラスト収録の「THE SHADOW MAN INCIDENT」後の目覚まし時計の音までが圧巻の一大絵巻状態。

聴く前には必ずトイレを済ませてスッキリしてから挑みましょう。

 

おすすめ楽曲

IN THE ARMS OF MORPHEUS

DREAM THEATERの作品は、毎度のことながらおすすめも何も全編を通して聴き込むのが基本ですので、とりあえずオープニング曲だけ記しておきましょう。

ミステリアスかつ不穏な空気を感じるイントロに続き、復帰した巨匠の挨拶代わりのドラミングが早くも炸裂。

緊張感極まりない状態のシンプルなリフ展開に続き、メロディアスに変化していくシンセ&ギターの音色が最高に美しいインスト楽曲。

まさにオープニングを飾るに相応しい洗練された爽快感と研ぎ澄まされた空気感に中に、リスナーはこの時点で既に首までどっぷり浸かってしまいます…。

 

 

 

 

GOTTHARD | STEREO CRUSH

gotthard-stereo-crush

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2025年3月21日リリースの GOTTHARD 14枚目アルバム「STEREO CRUSH」。

スイス産メロディアスハードバンドの5年ぶりの新作は、良い意味で相変わらずの品位が保持された良作ですね。

1991年にスティーヴ・リー(ヴォーカル)とレオ・レオーニ(ギター)の2人を中心に結成された老舗メロハーバンド GOTTHARD 。

スイス産バンドの出世頭としてコンスタントに良作をシーンに提供してくれていましたが、2010年に交通事故によりスティーヴ・リーが帰らぬ人に…。

その後を継いだのが現ヴォーカリストのニック・メーダー。

スティーヴ・リーの後任という重責を見事に果たしながら気が付けば本作で通算5枚目のアルバムとなりました。

GOTTHARD の魅力は何と言っても「安定感」。

何をオーダーしても納得の上手さのメニューを提供してくれる老舗定食屋さんのように、安心してアルバムを購入しクオリティの高い良曲を楽しむことが出来るのが魅力ですね。

そして、その楽曲は決して奇をてらった派手さは無いものの、歌唱力抜群のヴォーカルと音質に拘ったギタートーンなど素材の味を存分に生かした職人技が光ります。

本作でもオープニングこそヘヴィなトーンで幕を開けたものの、以降は3分台のコンパクトでキャッチーな良曲が揃ったいつもの感じ。

格好つけたディナーではなく気軽に楽しめるランチと言った GOTTHARD ならではの世界観で、午後の仕事に向かう際のパワーチャージができそうな作品です。

 

おすすめ楽曲

LIVERPOOL

アルバム終盤の8曲目で炸裂する爽快ポップチューン。

私に限らずこの手の楽曲に滅法弱いメロハー愛好家も多いのではないでしょうか。

メロハーファンの琴線を熟知したメロディ展開は、まさにドライブのお伴にうってつけ。

本曲以外にもGOTTHARD の真骨頂である印象的なサビメロを連呼するキャッチーな良曲が次から次へと繰り出される本作はホントにさすがベテランの成せる業ですね。

 

 

W.E.T. | APEX

W.E.T.-APEX

 

 

 

 

 

 

 

アルバム概要

2025年3月19日リリースの W.E.T. 5枚目アルバム「APEX」。

前作「Retransmission」から約4年ぶりの新譜をリリースしたスウェーデン産メロハーバンド W.E.T.。

今さら言わずもがなですが、バンド名の W.E.T. は「WORK OF ART」、「ECLIPSE」、「TALISMAN」の頭文字ですね。

1本だけでも十分過ぎる殺傷力を持った矢が3本も集まってるのですから、そりゃぁ強烈過ぎる程のスーパーバンドですよね。

本作もジェフ・スコット・ソート(Vo)、エリック・モーテンソン(Gu)を中心にして、マグナス・ヘンリクソン(Gu)、ロバン・バック(Ds)、ロバート・サール(Gu)に加えアンドレアス・パスマーク(Ba)が参加。

メロハーファンのツボを熟知したメロディアス&キャッチーな楽曲が揃いも揃った全曲ハイクオリティ作品は、ガッツポーズしながらヘッドバンキングの嵐となること必至。

タイトル通りのまさに「頂点」を極めたバンド最高傑作と位置付けられも全くおかしくない名盤ですね。

思わず首がもげそうになる要注意アルバムとなっています。

 

おすすめ楽曲

THIS HOUSE IS ON FIRE

2曲目に収録のキャッチーな楽曲。

いきなり「サビで始まる」必勝パターンを2曲目のベスポジに持ってきましたね~。

こりゃ完全にやられちゃいます。

当ブログの特集記事「サビメロでいきなり始まるハードロックの名曲」に文句なしに追加しときます。

【サビメロ】でいきなり始まるハードロック・ヘヴィメタル名曲20選+5
この記事では、HR/HMを愛聴して苦節40年以上の私が「サビメロでいきなり始まる」名曲を厳選して特集企画してみました。聴く者に大きなインパクトを与える「頭サビ」手法により作られた名曲をお楽しみ下さい。

そして勿論その他の楽曲もずらりと並ぶ良曲揃い。

オープニングの「BELIEVER」、MVでも紹介されている「WHERE ARE THE HEROES NOW」などなど全曲大当たりの鼻血ドバドバ状態です。

本作全体を通じての所感として大きく2点。

①ジェフ・スコット・ソートの歌唱に余裕と円熟味が深まり、普段の良い意味での暑苦しいエモーショナルさが緩和された気がします。

②反面、ギター陣のエッジがより一層際立ち攻撃的なリフやカッティングが随所にみられ、滑らかに流れるソロフレーズとのコントラストが鮮烈なものに。

まさに贅沢極まりない素材が熟成されより一層の旨味を醸成しているように感じます。

しつこいようですが、アルバムをリリース毎に最高到達点を超えていく W.E.T. の現時点での最高傑作と言って良いでしょう。

 

 

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