【サビメロ】でいきなり始まるハードロック・ヘヴィメタル名曲20選+4

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前回好評だった「泣きメロで感動した曲シリーズ」に続き、今回は「サビメロでいきなり始まる名曲シリーズ」を特集してみました。

HR/HMに限らず「サビメロ」でいきなり始まる曲というのは、リスナーの心をぎゅっと鷲掴みにするかのようにインパクトがあって印象的ですよね。

今回も苦節40年以上のHR/HM愛聴歴の「自称メロディアス・ハードロック愛好会会長」を名乗る私が、自信を持っておすすめする名曲を独断と偏見で20曲選定してみました。

例によってランキングではありません。

選定にあたってのレギュレーションは3つ。

①演奏無しでいきなりヴォーカルだけのサビメロで始まること
②「ウォ~、オ~」とかの歌詞じゃないものはペケ
③楽曲として優れていること

読者の皆さんのお気に入りの楽曲と共感できるものがあれば嬉しいです。

(↓↓↓「泣きメロ」シリーズはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

【泣きメロ】ハードロック/ヘヴィメタル 究極おすすめ11曲

 

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DOKKEN / IN MY DREAM

本企画の趣旨をご理解頂くためにも、念のためトップバッターは解りやすい楽曲から。

もうお馴染みの1985年リリースのDOKKEN「UNDER LOCK AND KEY」に収録の超名曲ですね。

ヴォーカルはドン・ドッケン。

甘~いドン・ドッケンの歌声に輪を掛けて厚いコーラスを重ねた歌い出しは、コーヒーで言えば角砂糖3つにミルクもたっぷりと言ったところでしょうか。

すぐさまカットインしてくるジョージ・リンチのギターリフもこれまたエモ過ぎる名リフですね~。

当時のメタル小僧達が皆一瞬で秒殺された曲でした。

 

(↓↓↓アルバム「UNDER LOCK AND KEY」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

DOKKEN 【最高傑作】 UNDER LOCK AND KEY おすすめ名盤

 

BON JOVI / YOU GIVE LOVE A BAD NAME

会社や日々の生活でもしばしば起こる「言ったつもり」「伝えたつもり」でいても、まさかの全然伝わってなかった状態。

念には念をということで、今回の企画の「象徴的な楽曲」に早々にご登場願いましょう。

1986年リリースのBON JOVI「Slippery When Wet」に収録の売れに売れたこちらも超名曲ですね。

ヴォーカルはジョン・ボン・ジョヴィ。

当時初めて聴いた時のあの高揚感、やってくれた感はHR/HMを愛聴する誰もが強く抱いたことでしょう。

でも、その後あまりに売れて耳にする機会が多過ぎて、お腹いっぱい~ちょっと胃もたれ&胸焼け気味になっちゃう人もいたりしました。

今回私も超久しぶりに聴きましたが、やっぱり超名曲だったな~と素直に納得、腹落ちいたしました。

 

 

Y&T / ARMED AND DAGEROUS

そろそろ本企画の趣旨もご理解頂けた頃だと思いますので、ちょっと軽めの変化球、こんなパターンもあります楽曲を。

1987年リリースのY&T「CONTAGIOUS」に収録のミディアムテンポの渋い名曲。

ヴォーカルは泣きメロ人間国宝のデイヴ・メニケッティですね。

かなり短かいセンテンスなので本企画のレギュレーションに抵触しないのか?とクレームがつきそうですが、れっきとしたサビメロということでOK判定としました。

このアルバムには本曲以外にもグリップの効いた渋い楽曲が多数収録されているので、影の名盤としておすすめです。

(↓↓↓アルバム「CONTAGIOUS」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

Y&T / CONTAGIOUS 泣きメロ人間国宝 健在を示した影の名盤

 

HAREM SCAREM / NO JUSTICE

短いセンテンスのサビと言えばこちらも。

1993年リリースのHAREM SCAREM「MOOD SWINGS」に収録。

ヴォーカルはハリー・ヘスですね。

これまたミディアムテンポの渋めの楽曲ながら、ピート・レスペランスのギターワークが素晴らしいです。

オリエンタルなムードのフレーズをかなりテクニカルな奏法で、さりげなくサラッとぶっこんでいますね。

アルバムとしての出来映えもメロディアス・ハードロック大好物マンにとっては神盤とも言えるクオリティです。

(↓↓↓アルバム「MOOD SWINGS」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

HAREM SCAREM【最高傑作】MOOD SWINGS レビュー

 

QUEEN / FAT BOTTOMED GIRLS

この辺りで大御所の超名曲にもご登場いただきましょう。

1978年リリースのQUEEN「JAZZ」に収録のバンドを代表する楽曲の一つ。

ヴォーカルは天才フレディ・マーキュリー。

自然でわざとらしくないハモリが楽曲のヘヴィさとマッチしていて良いですね~。

ふとした時に勝手に脳内再生されているかなり中毒性の高いサビメロは、本企画の王道を行く楽曲と言えます。

 

 

FAIR WARNING / DON’T KEEP ME WAITING

2006年リリースのFAIR WARNING「BROTHER’S KEEPER」のオープニングに収録。

奇跡の復活を遂げ先行でシングルリリースされた「これだよ、これなんだよ待っていたのは」楽曲。

ヴォーカルは安定のトミー・ハートですね。

まんねりとか、どっかで聴いたようなとか言いたい輩には言わせておきましょう。

空手で言えば「型」のようなもので、やはりFAIR WARNINGはこの「型」が美しいのです。

 

FAIR WARNING / FIND MY WAY

FAIR WARNINGの「型」と言えば、その「型」から最もはみ出した楽曲とも言えるのがこちら。

2000年リリースのFAIR WARNING「4 (FOUR)」に収録のノリとキャッチーさが魅力の楽曲。

文字通りドライブのお供には最適で、晴天の日に爆音で聴きながら一緒に歌って気分爽快に疾走できますね。

 

TAKARA / SHADOWS IN THE NIGHT

1998年リリースのTAKARA「PERCEPTION OF REALITY」に収録。

ヴォーカルはマイケル・J・フラッターズ。

メロハー愛聴者の皆様の「???TAKARAと言ったらジェフ・スコット・ソートだろ!」と仰りたい気持ちは痛いほど良く解ります。

この不安定な歌唱、煮え切らないのぺ~としたサビメロ…。

ちょっと聴くに堪えないレベルかも知れませんが、全ては次曲を引き立てる「咬ませ犬」の役割での選定でございました…。

 

TAKARA / TWO HEARTS TOGETHER

こちらが本命の1993年リリースのTAKARA「ETERNAL FAITH」に収録の熱い楽曲。

ヴォーカルは熱盛男ジェフ・スコット・ソート。

哀愁コテコテのクサメロ楽曲も、ジェフ・スコット・ソートの手に掛かれば熱くエモーショナルな名曲に調理されちゃいますね。

何と言ってもヴォーカルとしての「圧」が強すぎ…。

そしてギターのニール・グルスキーのリフメイクとソロフレーズの渋さ。

役者が違い過ぎます…。

 

W.E.T. / YOU BETTER BELIEVE IT

想えば今回の企画に最もマッチしてくるヴォーカリストって、ジェフ・スコット・ソートのような気がします。

比較的最近の作品でもこの曲がありましたね。

2021年リリースのW.E.T.「Retransmission」に収録。

パワフル、エモーショナル、そして何より歌が上手い、まさにメロディアス・ハードロックの申し子のようなヴォーカリストです。

(↓↓↓アルバム「Retransmission」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

【2021年リリース】 ハードロックおすすめアルバム 厳選5

 

TALISMAN / I’LL BE WAITING

はい、そうですね。

ジェフ・スコット・ソートと言えばやはりTALISMANは欠かせません。

ということで1990年リリースのTALISMANデビューアルバムからこちらの名曲を。

北欧エッセンス満載の美しく深みのあるサビメロのハモリが、聴く者の心に沁み渡りますね~。

北欧メロディアスの教科書的な楽曲がズラリと並んだTALISMANの初期2枚のアルバムは、メロハー愛好会の教典的な存在なのであります。

 

EUROPE / SUPERSTITIOUS

北欧つながりでここで登場するのがこの名曲。

1988年リリースのEUROPE「OUT OF THIS WORLD」に収録。

ヴォーカルはジョーイ・テンペスト。

前作「THE FINAL COUNTDOWN」の後だけにただでさえ注目の集まる作品で、ギターがジョン・ノーラムからキー・マルセロに交代。

プロデューサーにはロン・ノヴィソンを迎え、徹底して計算されつくした構築美を誇る楽曲群で勝負に出るも、リリース当時は過小評価を受けた不遇の名盤でした。

その理由は他ならぬ「北欧の幻想」にまだまだ心寄せていたファンが想定以上に多かったためでしょうか…。

 

 

HEART / FALLEN FROM GRACE

プロデューサーのロン・ネヴィソンで思い出したのがHEARTでしたが、本作はロン・ネヴィソンではありませんでした…。

1990年リリースのHEART「BRIGADE」に収録のスッキリ爽やか楽曲。

ヴォーカルはアン・ウィルソン。

ウィルソン姉妹による美しくもパワフルなコーラスで度肝を抜かれる名曲は、サミー・ヘイガーによる制作曲ですね。

それにしてもアン・ウィルソンの声量、音圧ときたら、魔人ブウ並みです(失礼…)。

 

JOURNEY / ANY WAY YOU WANT IT

1980年リリースのJOURNEY「DEPARTURE」に収録。

ヴォーカルはメロハー界の代表格スティーヴ・ペリー。

自分の中ではいつも忘れがちなJOURNEYですが、今回はしっかり脳に焼き付いておりました…。

前述のQUEENの楽曲同様、サビメロ始まりの曲としては元祖的な存在ですね。

何ともご機嫌な気分にさせてくれるこの楽曲。

自分の中では、好きな女の子に勇気を振り絞って告白したらまさかのOKもらい、浮かれポンチの有頂天になって訳もなく走り出したくなるような元気の出るサビメロです。

 

 

HARDLINE / WHAT I’D LIKE

JOURNEYと言えば、ニール・ショーンつながりで本企画にマッチしそうなバンドがHARDLINE。

2012年リリースのHARDLINE「DANGER ZONE」から2曲をピックアップしました。

ヴォーカルはジョニー・ジョエリですね。

既にニール・ショーンもいない、更には兄のジョーイ・ジョエリもいなくなり、すっかりジョニー・ジョエリのソロバンドと化した本作。

思う存分伸びやかに、気持ち良さげに歌いまくっていますね。

 

HARDLINE / SHOW ME YOUR LOVE

そしてもう一曲はさらにエッジの効いたハードチューン。

サビにもうひと捻りあれば更に良かった感じですが、アグレッシブさは十分。

それにしても、FRONTIER RECORDSってメロハー愛好家にとっては神会社のような存在。

可能性を見出したアーティストには手厚いバックアップ協力を惜しまない感じで、昔のZEROコーポレーション的な全幅の信頼感がありますね。

 

IRON MAIDEN / CAN I PLAY WITH MADNESS

さてこの辺からいよいよこの企画も締めくくりの段階に入って参りましょう。

1988年リリースのIRON MAIDEN「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」に収録。

ヴォーカルはブルース・ディッキンソンですね。

ポップな曲調はお任せのエイドリアン・スミスとブルース、スティーヴの3人による強力な共作曲。

好き嫌いは分かれるものの、進化をし続けるIRON MAIDENが示した新境地楽曲でした。

サビメロで始まりサビメロで終る本企画における理想形のような名曲です。

 

(↓↓↓アルバム「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

IRON MAIDEN / SEVENTH SON OF A SEVENTH SON(第七の予言)レビュー

 

ASIA / ROCK AND ROLL DREAM

1985年リリースのASIA「ASTRA」に収録のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのコラボ楽曲。

ヴォーカルは一時離脱後に復帰したジョン・ウェットン。

本作の発表前にはギターのスティーヴ・ハウが脱退~マンディ・メイヤーに交代するなどバンド内の不協和音が響く中で制作された名盤。

ASIAの魅力であるドラマティックな曲展開とスケールの大きな空間を感じさせる楽曲に、オーケストラ演奏が更に無限の勇壮さを与えています。

本曲の他にも過去作の音楽性を踏襲した優れた楽曲で埋め尽くされた作品でしたが、セールス的には振るわず、ロジャー・ディーンによるおかっぱ頭のジャケットデザインが戦犯扱いされることもありました…。

 

BOSTON / CAN’TCHA SAY (YOU BELIEVE IN ME) / STILL IN LOVE

ASIAの後ろで出番を控えられるのはやはりこのクラスのバンドしかないですね。

1986年リリースのBOSTON「THIRD STAGE」収録の超名曲。

ヴォーカルはブラッド・デルプ。

くぅ~っ、泣けてくるハイトーンコーラスの美しさ。

よどみなく流れていく哀愁のメロディ、宇宙での無重力空間を思わせる中盤の展開、コテコテのショルツ節フレーズ、全てが大満足のドラマテック長大作楽曲です。

(↓↓↓アルバム「THIRD STAGE」レビューはこちらの記事からどうぞ↓↓↓)

BOSTON 【最高傑作】 THIRD STAGE おすすめ名盤

 

FOREIGNER / SAY YOU WILL

楽しかった(自己満足…)本企画もいよいよ大トリ楽曲の登場となりました。

今回のトリを飾るのは1987年リリースのFOREIGNER「INSIDE INFORMATION」収録の泣きメロ超名曲。

ヴォーカルはルー・グラムですね。

そもそも今回の企画「頭サビの楽曲構成」はポップな曲調に用いられやすい手法。

AOR上等、産業ロック万歳を標榜するメロハー愛好会としては、やはりこの潔い売れ線狙いの楽曲を推さざるを得ません。

センス抜群の円熟の哀愁メロディ、蟻の子一匹通さない隙のない楽曲アレンジ、わかっちゃいるけどやられちゃうこの感覚に浸れる至福の名曲です。

 

 

まとめ

以上、今回もあくまで私の経験値の範囲内で思いついた「サビメロでいきなり始まる」名曲シリーズ20選をご紹介させて頂きました。

少しでもお楽しみ頂けましたなら嬉しいですし、おいおい「これを忘れてるだろ」って名曲がありましたら twitter(X)などで教えて頂けるとありがたいです。

 

追記

twitter(X)のフォロワーさんから教えて頂いた楽曲を追記させていただきます。

Yngwie J. Malmsteen’s Rising Force / Heaven Tonight

1988年リリースのYngwie J. Malmsteen’s Rising Force名義の4枚目アルバム「ODYSSEY」に収録。

ヴォーカリストにJoe Lynn Turnerが迎えられた作品の中で異彩を放つキャッチーな名曲ですね。

Joe Lynn Turnerのヴォーカルスタイルにとても良くマッチしていて大好きな楽曲にも関わらず、失念していました…。

北欧とアメリカンのハードポップの融合とも言えるメロハー好きにはたまらないご褒美楽曲ですよね。

Yngwieのギターソロも短めにまとめられつつ見事な構成で聴き応え十分です。

 

GAMMA RAY / HEADING FOR TOMORROW

1990年リリースのGAMMA RAYデビューアルバムに収録のタイトル楽曲ですね。

HELLOWEENを脱退したカイ・ハンセンが結成した新生GAMMA RAYには、当時大きな期待が集まる中で見事にファンの期待に応えてくれた名盤。

そして、さすがは気合の入ったタイトル楽曲だけあって、14分30秒という長編大作の本曲は荘厳なサビメロで終始するQUEENパックんちょスタイル。

更にはJUDAS辺りも途中顔を覗かせながらひたすらコネクリ回していく楽曲展開には思わず苦笑いですね。

聴き終えてみれば結局ラルフ・シーパーズの最初と最後のサビメロコーラスだけが脳に焼き付いて離れません…。

 

KANSAS / Carry on Wayward Son

1976年リリースのプログレッシブ・ハードロックバンド KANSASの4枚目アルバム「LEFTOVERTURE」にオープニング収録の大名曲。

(恥ずかしながら失念していました…)

こちらもアメリカンなキャッチーさと欧州的なドラマティック性と哀愁が見事に融合された職人芸楽曲ですね。

本作には本曲以外にも完成度の高いテクニカルな楽曲が全曲収められており、バンド出世作であると共にファンにとっては家宝的な一枚と言えるでしょう。

 

YES / I’ve Seen All Good People

1971年リリースのYES 3枚目アルバム「THE YES ALBUM」に収録。

スティーヴ・ハウが参加し楽曲の充実度が増し、全盛期に向けたバンドの骨格が固まってきた作品でアルバムタイトルにもバンドの強い意志表示が顕われていますね。

そして(すっかり忘れていましたが…)本曲は「A. YOUR MOVE – B. ALL GOOD PEOPLE」からなる組曲構成の名曲。

ジョン・アンダーソンの美しいハーモニーでほんわか気分に浸れる前半と、一変してロック色前回のやりたい放題の後半というギャップが新鮮でした。

 

以上、フォロワーさんから教えて頂いた4曲を追記させていただきました。

さすが’70年代の名曲もサクッと思い出される方々の造詣の深さには恐れおののいてしまいますね。

私も思い出したらまた追記していきます。

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