苦節40年以上に渡りハードロック/ヘヴィメタルを聴いてきた私ですが、その時その時のライフスタイルとの関係で、思わず楽曲を聴いて「号泣」してしまったことしばしば…。
元来、感情移入しやすい単細胞生物のため涙腺が脆弱でもろくも決壊してしまう困ったちゃんです。
ということで、今回はそんな軟弱な私が「号泣」してしまった究極の泣きメロ楽曲を特集企画してみました。
おいおい、この曲でかよ!とのご批判、異論も多々あろうかと思いますが、しょうも無いセンチな男の戯言と笑ってお楽しみ頂ければと思います。
MSG | Doctor Doctor
一発目から飛ばしていきましょう。
忘れもしない1981年8月12日の武道館の夜。
終盤に差し掛かり「Lost Horizons」からの自然な流れでポール・レイモンドの鍵盤が誘うように奏でる究極のイントロ。
その場に立ち会っていた誰もが全身に鳥肌を立てながら聴いたマイケル・シェンカーのむせび泣くようなギターフレーズ。
もはや泣くなと言う方が無理な話です。
その後も数々の涙を誘うヴァージョンがリリースされている本曲ですが、やはり「生体験」の号泣には勝てません…。
OZZY OSBOURNE | Dee
個人的にこの曲を聴くのは毎年1回のみの3月19日「ランディー・ローズの命日」と決めています…。
リリース当時はよくぞ貴重な音源をファンに提供してくれましたと、心から感謝しかありませんでしたね。
ランディの肉声のみならず、NGテイクからの録り直しという臨場感。
眼を閉じればまるで自分の目の前で優しい顔をしたランディが真剣にアコスティックを弾いてくれているかのように感じさせてくれる有難さです。
GARY MOORE | The Loner
ここで登場するのが「元祖 泣きメロ人間国宝」ゲイリー・ムーア。
1987年リリースの4枚目アルバム「WILD FRONTIER」に収録の郷愁感を半端なく誘う名曲ですね。
盟友フィル・ライノットに捧げたアルバムというのも反則級の号泣ポイント。
顔で奏でる数ある号泣フレーズの中でも、個人的にはやはり本曲が頭一つ抜きん出た号泣っぷりでしたぁ~。
アルバムジャケットのゲイリーの怖い顔を赤ちゃんに見せたらこれまた号泣したとかしてないとか…。
U.S.A. for Africa | We are the World
お次はちょっとHR/HMとは離れて嗜好を変えての味変楽曲です。
1985年にアメリカの夢のスーパースター・アーティストが一堂に会したチャリティープロジェクト「U.S.A. for Africa」のためのチャリティーソング「We are the World」。
後にそのHR/HM界ヴァージョンとして生まれた楽曲が「Stars」ですね。
「Stars」については下記の記事で紹介しています
【星のカービィ誕生日(4/27)】に聴きたいハードロックおすすめ7選
それにしても、よくもまあ集まりましたねこの凄い面子。
その心意気だけでも余裕で号泣してしまいますが、マイケル・ジャクソン、シンディー・ローパー、スティーヴィー・ワンダー、そして終盤に押し寄せるブルース・スプリングスティーンの魂の熱唱には今でもブルっときちゃいます。
SCORPIONS | The Sails of Charon
1977年リリース SCORPIONS 5枚目アルバム「TAKEN BY FORCE」に収録の「THE SAILS OF CHARON(邦題:カロンの渡し守)」。
これまた「泣きメロ人間国宝」の称号を欲しいままにしたギター仙人「Uli Jon Roth」が在籍最後のアルバムで放った個人的ベストプレイ!。
フレーズ、楽曲に泣いたというよりも、むしろ当時のギター小僧泣かせの恐ろしいギタープレイに完コピーできずに泣いたという感じ…。
ALCATRAZZ | Hiroshima Mon Amour
1983年リリース ALCATRAZZ デビューアルバム「NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL」に収録の超号泣楽曲。
被爆地である広島への鎮魂の想いを楽曲にしてくれたことは勿論のこと、本曲で炸裂するイングヴェイの鬼のようなギターフレーズにはただただ泣き尽くすしか成す術がありませんでした。
伝説のセールスコピー「泣くがいい…」って、言われなくても号泣ですよ…。
↓↓↓アルバムの詳細レビューは下記の記事をどうぞ↓↓↓
ALCATRAZZ 【最高傑作】 1st おすすめ名盤レビュー
BOSTON | To be a Man
1986年リリース BOSTON 3枚目アルバム「THIRD STAGE」に収録の涙ちょちょ切れ楽曲。
丁度この頃は恋愛関係で色々と忙しかった若気の至り真っ盛り。
この曲の歌詞「男になるためには…」で、色々を考えさせられましたぁ~。
何とも切ないメロディに号泣というよりは一人むせび泣いた感じでしたかね~ってキモいわっ!。
アルバムの詳細レビューは下記の記事をどうぞ
BOSTON 【最高傑作】 THIRD STAGE おすすめ名盤
Y&T | I’ll Keep on Believin’ (Do You Know)
いよいよこの企画もクライマックスを迎えることとなりました。
満を持して登場して頂きましょう「泣きメロ人間国宝」の一角を担うこの方に。
1984年リリース Y&T 6枚目アルバム「IN ROCK WE TRUST」に収録の泣きメロ大洪水楽曲ですね。
もう哀愁の美しさで胸が締め付けられて窒息しそうです…。
人間国宝デイヴ・メニケッティと外部ライターとの共作曲ではありますが、そんなことはもはやどうでもよろし。
イントロから早くも泣いているにも関わらず、ギターソロで更に泣きの追い打ちを掛けてくるドS楽曲ですので十分な注意が必要です。
↓↓↓アルバムの詳細レビューは下記の記事をどうぞ↓↓↓
Y&T / In Rock We Trust バンド史上最高セールスの名盤
Y&T | I’ll Cry for You
まぶたが腫れあがった状態でようやく辿り着きました、本企画の大トリ楽曲。
ラストを締めるのはやはりこの曲「泣きメロ人間国宝」のギターインストです。
1987年リリース Y&T 8枚目アルバム「CONTAGIOUS」に収録。
アルバム自体がやや地味な印象で Y&T マニア以外の方々にはあまりパッとしない感じの作品ですが、個人的にはこれぞ Y&T と唸ってしまうような渋い楽曲の多い影の名盤です。
中でも本曲はデイヴ・メニケッティの渾身のギタープレイが堪能できる涙土砂降り楽曲で、バケツをひっくり返したように泣いてしまうこと請け合い。
自身もギターをやってきて心の底から良かったなぁ~と感慨にふけった思い出の一曲でした。
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Y&T / CONTAGIOUS 泣きメロ人間国宝 健在を示した影の名盤
いつも色々教えて頂いているtwitter フォロワーさんからコメントで教えて頂きましたので追記します。
JOHN NORUM | SHIMMERING HIGHS
1995年リリースのソロ3枚目「ANOTHER DESTINATION」に収録の「ワウ泣き」インスト曲ですね。
いやぁ~渋いとこ突いてきますよねぇ~、流石です。
まるで一瞬マイケル・シェンカーかと思わせるようなワウワウ効かせまくり&泣きのフレーズかましまくりの鬼泣き曲。
アルバム全体的には割と地味目な印象の中で、この曲は突出してエネルギッシュに弾きまくっていますね。
ジョン・ノーラムのギターインスト曲の中でも屈指の名曲と言えます。
STEVE PERRY | Most of All
2018年リリースの SYEVE PERRY 5枚目のソロアルバム「Traces」に収録の激愁バラード曲。
そうですよねぇ~、フォロワーさんのコメント頂いて「あちゃ~、やっちまった~」って思いました。
ハードロック界屈指の名ヴォーカリストを忘れていたなんて…。
いくら長年に渡り JOURNEY をアルバムだけ買ってろくすっぽ聴かずに放置プレイしていたからとは言え、笑われてしまいますね。
ということで、心に染み入る名曲揃いの極上のアルバムから最も泣いたこの曲をチョイスいたしました。
↓↓↓アルバムの詳細レビューは下記の記事をどうぞ↓↓↓
スティーヴ・ペリー(STEVE PERRY) / TRACES 四半世紀ぶりの復活作
まとめ
今回は苦節40年以上に渡りHR/HMを愛聴してきた私が自信を持っておすすめする、涙無しには聴けない「泣きメロ楽曲」を特集企画してみました。
音楽がもたらしてくれる効果は、聴く人のシチュエーションや感受性により違ってきて当然ですが、当時の私的には思いっきり泣けた思い出の楽曲を個人の主観で厳選しました。
「泣き」だけでなく「勇気をもらい」「背中を押してもらった」楽曲はこれまで数知れず。
また機会があれば色々な特集企画で皆さんと想いを共有できれば嬉しいです。
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。