RAINBOW【最高傑作】LONG LIVE ROCK’N’ROLL(バビロンの城門)レビュー

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RAINBOW-LONG LIVE ROCK'N'ROLL
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RAINBOW / LONG LIVE ROCK’N’ROLL レビュー

散々迷った「最高傑作」選び ~異論は大いに認めます~

1978年リリースのRAINBOW3作目のアルバム「LONG LIVE ROCK’N’ROLL(邦題:バビロンの城門)」。

この最高傑作選定は正直迷いましたねぇ~。

前の2枚「覇者シリーズ」も超強力なだけに…。

そしてジャケットデザイン…。

メンバーの顔をリアリティに描写しつつクラシカルな芸術性を表現している本作も当然悪くは無いけど…。

やっぱりハードロックアルバムとしての高揚感、期待が膨らむ「超現実的」なデザインという面では、前作「虹を翔る覇者」の方が一枚も二枚も上手かな~って思います。

でもやっぱり「あの曲が収録されているから」という一点張りで断腸の思いでスパッと決めちゃいました。

そう、やっぱり自身の中ではハードロック史上屈指の超名曲「Kill the King」の存在は絶対的であり大きすぎます。

ということで、あくまで個人的嗜好の問題なので異論は甘んじて認めま~すということで…。

 

アメリカ市場を意識し始めた楽曲作り

本作の音像を一言で言ってしまえば、アメリカ市場への戦いを挑む前のお試しウォーミングアップと言ったところでしょうか。

前作までの「THE 様式美ブリティッシュ・ハードロック」の大仰設計から徐々に距離を置き始めようとする試行錯誤を感じますね。

まぁ、それでも「生きる様式美ヴォーカル」ロニー・ジェイムス・ディオが歌っているので、個人的にはこの程度の方が丁度いい感じに中和されていていい感じ。

聴き終えて肩こりが発生しないので助かります。

DEEP PURPLE 時代からのお家芸でもあったキーボードソロとギターソロの自己主張の強いバチバチのバトルも影を潜め、楽曲としての構成がシンプルに感じキャッチーさを助長しています。

それでもアクセントとしてオリエンタルムード全開の「Gates of Babylon」、妖艶なギターソロがイントロに施された「The Shed」、哀愁の名バラード曲「Rainbow Eyes」などを効果的に配置。

さすがに様式美大好きファン層にも離反されぬよう、しっかりとつなぎとめていますね。

 

メンバー・収録曲

【メンバー】

  • ヴォーカル: ロニー・ジェイムス・ディオ
  • ギター  : リッチー ブラックモア
  • ベース  : ボブ・ディズリー
  • ドラム  : コージー・パウエル
  • キーボード: デヴィッド・ストーン

 

【収録曲】

  1. Long Live Rock ’n’ Roll 4:21
  2. Lady of the Lake 3:39
  3. L.A. Connection 5:02
  4. Gates of Babylon 6:49
  5. Kill the King 4:29
  6. The Shed(Subtle) 4:47
  7. Sensitive to Light 3:07
  8. Rainbow Eyes 7:11

 

お気に入り楽曲

Lady of the Lake

従来設計の無難なオープニング曲をやり過ごし、迎えた2曲目。

非常に地味ながらこの曲こそが本作の狙う方向性が如実に顕われているキー楽曲だと勝手に解釈しています。

シンプルで超短いリフで早々にヴォーカル メロディに移行。

そのままの流れで装飾を排したバッキングが淡々と継続される中、ブリッジ~サビメロにかけて一気に哀愁メロディアスが炸裂してますねぇ~。

ギターソロもガチャガチャ弾かずに長音に徹したメロディ重視で非常に美しいです。

いやぁ、ジョー・リン・ターナーあたりに歌ってもらっても、すんばらしく良い感じになるんじゃないかと思える大好きな楽曲です。

 

Gates of Babylon

当時のLP盤のA面ラストを締め括るオリエンタル臭の濃い異色作。

なんだかポワ~ンとお香のかおりが漂ってきそうです。

後にキーボードのデヴィッド・ストーンによる楽曲だと知りましたが、当時初めて聴いた時は凄くコミカルで遊び心もある曲だな~と思ったのを覚えています。

東洋の神秘?的なムード感も本能的に許容できる素地のある日本人ですから、琴線を確実に刺激される楽曲ですね。

この楽曲なんかはやっぱりロニー・ジェイムス・ディオでなきゃ歌いこなせない感じがします。

 

Kill the King

LP盤のB面1曲目に収録された言わずと知れた優勝楽曲。

本作最高楽曲であるのは無論、ハードロック史上で言っても屈指の超名曲と言えるでしょう。

惜しむらく、ここは定石通りにオープニングに持ってくるべきだったのでは?と今更ながら強く思いますねぇ~。

切り裂くような怒涛のアルペジオ攻撃をかますリッチー・ブラックモアのギター。

この凄まじいイントロの瞬発力は、後に OZZY OSBOURNE の「BARAK AT THE MOON」が世に輩出されるまで自身の中で最大値となっていたほど…。

そしてその瞬発力を発生させるトルクお化けのターボエンジンがコージー・パウエルのドラムですね。

スロットル全開でリミッター解除のドライブ感で飛ばしまくる鬼のようなドラミング。

小気味よいシフトチェンジを思わせるハイハットの刻みが格好良過ぎます。

もしもこれから聴き始める若い人達がこの曲を耳にするならば…。

凡そ50年も前に既にこれ程素晴らしいハードロックが具現化されていたことにきっと驚愕するのではないでしょうか。

 

まとめ

RAINBOW の最高傑作は?と問われれば、2枚目の作品「Rainbow Riging(邦題:虹を翔る覇者)」を挙げる方も多いのではと思います。

私も散々どちらにしようかと悩みましたが、ここは自分の気持ちに正直に心を揺さぶられた超名曲「Kill the King」の収録作である本作を選定。

ハードロック史上屈指の衝撃楽曲を基軸に、新たな米国市場の開拓も見据えたアプローチが垣間見れる本作もまた、大御所バンド RAINBOW の最高傑作に相応しい作品だと信じて止みません。

 

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