ANVIL 【おすすめ名盤】 Hard ‘n’ Heavy レビュー

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ANVIL / Hard ‘n’ Heavy レビュー

映画にもなった伝説のバンド「ANVIL」

2009年にドキュメンタリー映画「ANVIL! 夢を諦めきれない男たち」が製作され、世界中のヘヴィメタルファンの注目を集めたANVIL。

うぉぉぉぉぉ!これはまさかの奇跡的なカナディアン・ドリームかぁぁぁぁぁ!と思いきや、やっぱりまたバイキンマンのように遠くの星となって見えなくなってしまいました…。

でも、それがまたANVILらしくて良いですよね。

最近でも2022年にしっかり19枚目のアルバム「Impact is Imminent」をリリースしてるし…。

いやぁー本当に頭が下がります。

そんな彼らに敬意を表して、一般的に名盤と呼ばれる2枚目ではなく記念すべき1981年リリースのデビューアルバムを先ずは紹介しておきましょう。

いやいや、侮るなかれ、結構いい味だしてますよ~こちらも。

 

ひたすら直球勝負のずんどこ節で突き進む!

ANVILの繰り出す楽曲は、何というか、癖になるというか、ヘヴィメタルという音楽の原石をひたすらハンマーでぶっ叩いているかのような感覚?を覚えます。

ホントに彼らは不器用で一本気。

ひたすら己の道を突き進むのみといった潔さが小気味よいです。

そう、ANVILの作り出す音、楽曲の持ち味は「小気味よさ」。

ドラミングの印象もあると思いますが、トントコ トントコひたすら突き進んでいきます。

一切の迷いや躊躇は感じられません。

リスナーがついて来ようが来まいがお構いなし…。

そして成功を収めた他のバンド達が普通にやっている、楽曲の「ひねり」や「味付けの工夫」のようなものも一切ありません。

ちょっと頭が悪いのか?(失礼)と思えてしまう程に突き進むANVIL節のオンパレード。

自分達を冷静に客観視し、他のバンドがやってることに少しでも学んでいればもう少し違う道も拓けただろうに、頑なにそれをしない(できないとは思いたくないが)ところが彼らの魅力です。

いやぁー、久々に聴いて痺れました!。

 

メンバー・収録曲

【メンバー】

  • ヴォーカル: スティーブ・クドロー(兼ギター)
  • ギター  : デイブ・アリソン
  • ベース  : イアン・ディクソン
  • ドラムス : ロブ・ライナー

 

【収録曲】

  1. School Love – 3:15
  2. AC/DC – 4:41
  3. At the Apartment – 5:22
  4. I Want You Both (With Me) – 3:22
  5. Bedroom Game – 4:01
  6. Oooh Baby – 2:56
  7. Paint It, Black” (The Rolling Stones cover) – 3:54
  8. Oh Jane – 4:54
  9. Hot Child – 4:11
  10. Bondage – 4:24

 

おすすめの楽曲

School Love

曲が始まって思わず吹き出しそうになるのをグッと堪えます。

そうそう、これ、これ、これなんですよ。

ANVIL節。

いやー!懐かしいー!。

このアルバムジャケットデザインでオープニングが「School Love」。

もはやそこから踏み外しちゃってて、しかも曲調がすっとこどっこい的なリズムで突き進むという荒技。

これぞANVILならでは、彼らにしか作れない世界観。

勢いのみでひたすら突っ走っていきます。

リマスター盤ではギターソロとかがアレンジされて、ほんの少しだけお洒落になってるみたいですが、まぁ基本的には大きく変わってはいないでしょう。

(いや変えようがないとも言う)。

 

AC/DC

一転してミドルテンポのヘヴィな渋い楽曲が続きます。

いやー、まさかサビでそのまま「AC/DC」って歌ってくるとは想定外だったなー。

でもおかけで一度聴いたら一生忘れられない曲になっちゃうけど。

(もしやそこを狙ったのか?恐るべしANVILの奥深い思慮に基づく戦略かも?)

 

Hot Child

走り出したら止まらないのがANVIL節、どんどん行きます。
この曲ではおっ?ちょっとは工夫したのか?と思ったリフもつかの間、得意のズンドコ節に強引に持っていかれてしまいます。
いやー、参ったなぁー。
完全にANVILワールドに溺れて溺死してしまいそうです。
後に元祖スラッシュメタルとまで言われ、後発のバンドにも少なからず影響を与えることになるANVILイズム。
その根底に流れるヘヴィメタルの潮流のようなものを感じざるを得ません!
(あばれる君風に言ってみました)

まとめ

NWOBHMのムーブメントと時を重ねながら、遠いカナダの地で「ANVIL」は独特の世界観を確立していました。

他を寄せ付けない唯我独尊のズンドコ路線まっしぐら。

その小気味よい音楽性に共鳴したコアなファンはANVILワールドの虜となり、その後も彼らを信じ続けて応援していくことになります。

何を隠そう、当時の私のお気に入りのGジャンの左胸にも「ANVIL」の刺繍を誇らしげに入れていました…。

生涯現役!こうなったら動けなくなるまで頑張ってくれ! ANVIL!

 

 

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