DIO / Sacred Heart HR/HM界のさぶちゃんが魅せた新境地

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シークレットブーツをはいた絶対音感のカリスマ

HR/HM界を代表する小さな巨人

よく「〇〇界を代表する」という表現がされますが、HR/HM界においては「ロニー・ジェイムス・ディオ」を想起する人も多いのではないでしょうか。

日本の演歌界で言うなら「北島三郎」ですね。(いや、細川たかしだろ!という方もいるかも知れませんが…)

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北島三郎さんの偉大さは、正直言って良く知りませんが、HR/HM界のさぶちゃんことロニー・ジェイムス・ディオの偉大さはリアル体感してきましたので身体に沁みついています。

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シークレットブーツをはいていたかどうかは定かではありませんが、結構ヒールの高いブーツをはいていたのは確かですね。

伸長は163cmと欧米人としては小柄な方に入ると思いますが、その圧倒的な存在感はまさに「小さな巨人」。

こぶしの効いた様式美溢れるヴォーカルによって、聴く人々はその世界観に漏れなく引きずりこまれました。

ご参考までにHR/HM界のその他「小さな巨人」

  • アンガス・ヤング    :157cm
  • マルコム・ヤング    :160cm
  • ブライアン・ジョンソン :165cm
  • アレキシ・ライホ    :165cm
  • ブルース・ディッキンソン:165cm
  • クラウス・マイネ    :168cm
  • ウド・ダークシュナイダー:168cm
  • ラーズ・ウィリッヒ   :168cm
  • スコット・イアン    :168cm

いずれもHR/HM界の「顔」とも言える面々ですが、「意外ね、意外ね」と桜金造さんもビックリするような結果となりました。

「意外と大きかったのねウド…」だったり、「ランドセルが似合う筈だよねアンガス・ヤング…」など、様々な感想が聞こえてきそうですが、皆さん、その存在感はアンドレ・ザ・ジャイアント級の巨人ばかりです。

いつものように前置きが長くなりましたが、HR/HM界のカリスマ「ロニー・ジェイムス・ディオ」の偉大さを後世に、より多くの人々に伝えていくために、今回は彼の遺した数ある作品の中でも比較的「まろやか」な「聴きやすい」アルバムをチョイスしてみました。

DIO / Sacred Heart どんなアルバム?

とっつき易いDIO入門作

ロニー・ジェイムス・ディオが率いたDIOの、1985年リリースの3枚目のアルバム。

言わずと知れた、レインボーやブラック・サバスのボーカルを歴任し、その名を世に知らしめたHR/HM界の大御所「ロニー・ジェイムス・ディオ」。

その小柄な身体からは想像もつかない超パワフルな声量ととにかく濃い声質、そして絶対音感の持ち主とも言われた音程を絶対に乱すことのない高度なヴォーカルテクニックは、HM界屈指のヴォーカリストとしてその名前を挙げることに誰も異論はないでしょう。

ブラック・サバスを脱退後に自身のバンドとして結成した「DIO」は、1983年にデビューアルバム、1984年に2ndアルバムを立て続けにリリース。

ヴィヴィアン・キャンベル(ギター)、ビニー・アピス(ドラム)といった技巧派プレイヤーと共に名曲を歴史に刻んでいくこととなります。

当ブログで最初にご紹介する「DIO」のアルバムは、(例によってひねくれ者なので)比較的レビュー記事の多い上記2作品ではなく、あえて隠れた名盤とも言える3枚目の本作からレビューしていくことにしましょう。

アルバムの全体感は、当然の如くロニー・ジェイムス・ディオの幻想的な世界観と様式美を織り交ぜたメロディアス性に溢れているのですが、エッセンスとしてのアメリカナイズされた進化というか、熟成発酵によるまろやかさのようなものが適度に加わった感じで充実した作品となっています。

DIOの生み出す世界観と曲調は、ややもすると押し付けがましいと捉えられかねない独特の様式美ゴリ押し路線が特徴ですが、本作ではそれが少々緩和されつつあり、より幅広いファン層やマーケットを意識した楽曲作りとなっているようです。

DIO時代のキャンベル節の集大成を堪能

不朽の名曲が連発させたDIOのデビュー作、2ndアルバムですが、ロニー・ジェイムス・ディオが創り出す世界観をナイスアシストしたのが、国宝級ギタリストの宝庫「北アイルランド」出身のヴィヴィアン・キャンベルでした。

本作3rdアルバムはDIO時代におけるヴィヴィアン・キャンベルのギターを堪能できる最後の作品としても非常に聴き応えがあります。

レビューするにあたり本作の楽曲を改めて熟聴してみると、前2作にはない新しいDIOとしての魅力がキャンベル節を通して随所に散りばめられていて心地よく感じます。

個性と「圧が強すぎる」ヴォーカルスタイル故に、聴きながら肩こりしてしまいそうな前2作とは違って、自然体で肩肘張らずに楽しめる、シンプルだけど確実に進化を続けているが解るアルバムを生み出してくれたDIOに感謝しかありません!。

カリスマとしての新境地、その新たな挑戦の成否をセールスという数値のみで測るとすれば、決して大成功だったとは言えないアルバムですが、個人的には現状維持=マンネリ=退化を嫌い、果敢に新たな進化に向けて挑戦したバンドの勇気を評価したいです。

バンドメンバー・収録曲

【メンバー】

  • ヴォーカル: ロニー・ジェイムス・ディオ
  • ギター  : ヴィヴィアン・キャンベル
  • ベース  : ジミー・ベイン
  • ドラム  : ビニー・アピス
  • キーボード: クロード・シェネル

【収録曲】

  1. King of Rock and Roll – 3:49
  2. Sacred Heart – 6:27
  3. Another Lie – 3:48
  4. Rock ‘n’ Roll Children – 4:32
  5. Hungry for Heaven – 4:10
  6. Like the Beat of a Heart – 4:24
  7. Just Another Day – 3:23
  8. Fallen Angels – 3:57
  9. Shoot, Shoot – 4:20

おすすめの楽曲レビュー

King of Rock and Roll

オープニング曲は「あれ?これライブアルバムだったっけ?」と勘違いしてしまう音源から、盛り上がっていく展開。
格好良すぎます…。
それにしても、まず耳につくのがビニー・アピスのドラムのおかず(手数)の多さですね。
いやいや、そのおかずはちょっと無理があるでしょ?的な、思わず笑ってしまいそうな強引な入れ込み様でこれでもかと攻めてきます。
ライブ調の音作りにしたというのも理由としてはあるでしょうが、もはややりたい放題のプレイを一発録りしたような様相です。
そして、反面、ヴィヴィアン・キャンベルのソロフレーズは相変わらずのキャンベル節が全開!。
一聴しただけで彼と判る程にそれ自体が大きな特徴となってきています。
(それは喜ばしいことなのかどうかは賛否が分かれそうですが...)
終始シンプルな曲構成とメロディラインを極める楽曲ですが、文字通り「King of R&R」に君臨するロニー・ジェイムス・ディオだからこそ歌いこなせる、他にこの曲を同等の表現力で歌えるボーカリストが思いつきません。
ロニー・ジェイムス・ディオの凄さを改めて痛感させられる一曲です。

Rock ‘n’ Roll Children

DIO屈指の名曲とも言えるバンドの代表曲。
この独特のテンポでじっくりと世界観を表現してくるのがロニー・ジェイムス・ディオの真骨頂ともいえるでしょう。
この大仰な雰囲気はまさにHM界における「さぶちゃん」ワールド。
「まつり」状態ですね!。
ヴィヴィアン・キャンベルのギターも「彼なりに」気合が入ったプレイとフレーズを聴かせています。
それにしても、ロニー・ジェイムス・ディオって、後にクレイグ・ゴールディを迎え入れるなど、この手のギターのトーンが好みなのでしょうか。
(個人的には大好きなのですが)カエルの鳴き声のような「ゲロゲーロ」なギターの音質…。
確かにディオのヴォーカルの声質とのマッチングも良いような気がします。
「暴れん坊将軍」ビニー・アピスのドラムは、さすがにこの曲では節度あるプレイとなっていますね。
(最後の最後に意地になって入れているおかずには笑ってしまいました…)

Hungry for Heaven

ここで登場する本作中の個人的「一押し」楽曲。
決して、SWEETの「Fox on the run」に似てるとか言ってはいけません…。
ポップだ、キャッチー過ぎるだ、軽すぎるだ、キーボードが目立ち過ぎだ、などとのたまう連中は完全に無視してしまいましょう。
個人的には「Don’t Talk to Strangers」に並ぶ、DIO最高楽曲の有力候補として、日本メロディアス愛好党の公認~推薦を与えたいと思います。
この曲におけるヴィヴィアン・キャンベルのギターは最高!。
ゲロゲーロの「熱い」プレイを聴かせており、特にソロでは北アイルランドならではの泣きフレーズでまとめあげています。

まとめ

多くのHR/HMファンが悲しみに暮れた2010年のロニー・ジェイムス・ディオ逝去の悲報。
ビッグバンドを渡り歩き、更には自らのバンドを通じて彼がこの世に残してくれた名曲の数々は、HR/HM界にとってはかけがえのない財産ですね。
音楽的な才能は勿論ですが、Hear ‘n Aidにおける「STARS」制作のようなHR/HM界を代表し、牽引していくような自覚と責任感溢れる行動力、人格者としての人間的な魅力も非常に大きなものだったのでしょう。
その呼びかけには多くの名だたるアーティストが賛同してディオの元に集まりました。
決して大きくはないその自身の背中を見せつけながら、HR/HM界の発展に尽力した偉大なアーティストだったと言えるでしょう。
(あっ! メロイックサインの普及にもですね!)
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