LOUDNESS / THUNDER IN THE EAST 世界進出を果たした歴史的名盤

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ブログというものは書くことがないと無論困りますが、書きたいことが多すぎても逆にどうまとめて良いものか悩んでしまい、なかなか書く気が起きません。
ということで、LOUDNESS、中でもあまりに様々な思い出があり過ぎる本作についてようやく重い腰を上げて書いてみることに。
途中、話が寄り道しますので不要な方はどうか飛ばしてお読みくださいませ。

THUNDER IN THE EAST どんなアルバム?

LOUDNESSとの出会い

いやいや、そこからですか?。
まずい、まずい。
とてもじゃないけど、そこから書きだしたのでは全くもって終わりが見えなくなりそうなので、その辺りは「撃剣霊化」をレビューする時にしておきましょう。
危ない、危ない、平常心で臨まないと大変なことになっちゃいます…。

マックス・ノーマンによる妥協なき鬼プロデュース

既に前作「DISILLUSION~撃剣霊化~」を引っ提げての欧州ツアーで、世界進出の足掛かりを築いていたLOUDNESS。

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その様子はライヴドキュメント作品「ユーロバウンズ」で今ではYou Tubeなどでも動画で視ることができますね。(便利な世の中になりました)
欧州のかなりヤバそうなメタラー達が会場のライヴハウスに続々と集結し、開演と同時にステージに向かって一気に押し寄せ一心不乱にヘッドバッキングしながら拳を振り上げる様子は、同じ日本人としてぞくぞくするような誇りを感じました。

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そして、アメリカのアトランティック・レコードとの契約を目出度く獲得し本作の制作に入ります。
担当するプロデューサーは「マックス・ノーマン」。
妥協を許さない鬼の細かさで知られる敏腕プロデューサーによりこの世に産み落とされた作品は、私のお気に入りアルバムにも数多く含まれています。
Y&Tの「BLACK TIGER」、OZZYの「BARK AT THE MOON」、220VOLTの「EYE TO EYE」などなど。
何だか、不思議な縁を感じてしまいます。
さすがに東洋人への人種的な面での蔑視はなかったのでしょうが、マウントを取ってくる鬼のような仕事ぶりから、何度もバンドと制作サイドの間で衝突が起きていたことは、その後のバンドへのインタビュー記事などで知ることができました。

アメリカナイズされつつも随所で魅せる圧巻のプレイ

前作「DISILLUSION~撃剣霊化~」までのほのかに憂いを帯びた欧州的な雰囲気は、本作の楽曲群の輪郭からは一掃され、どちらかと言えばブライト&クリア、そしてコンパクトにまとめられた楽曲で全体が構成されている印象です。
今でこそデジタルサウンドに耳が慣れてしまった方々にはもしかしたらチープに聴こえてしまうサウンドも、初めてアルバムを耳にした当時は、オープニング曲のリフを聴いただけでその音圧と音の奥行きに衝撃を喰らいおったまげてしまいました。

個人的に二井原氏のヴォーカル(特に英語)は正直あまり好みとは言えませんが、演奏陣のプレイは度肝を抜かれる完成度の高さを誇ります。
メンバー各人としての思いは恐らく「全然出し切ってない」「まだまだこんなもんじゃない」というテクニカル面での不完全燃焼感はあるのだと思いますが、本作の最大ミッションである「アメリカ市場での成功」という視点においては、さすがはマックス・ノーマンの仕事と納得させられます。
この世界の不文律「我を通すのは売れてから」という思いで、メンバーも忸怩たる思いで鬼プロデューサーの指示に従っていたのではないでしょうか。

とは言え、各楽曲のソロ部分には随所に高崎氏の「超絶テクニック」と「よくもまあ思いつきますよね驚愕フレーズ」が散りばめられていて、「Akira Takasaki」の名を世界に知らしめるのには十分な作品であったと言えるでしょう。

本作の思い出① 人生初のバイト代で人生初のLP2枚買い

このアルバムは私にとって人生初のアルバイト代(=自分で稼いだお金)で購入。
しかも過去にレビュー記事を書かせて頂いたDOKKENの「Tooth And Nail」との人生初のLP2枚同時買いというチョッピリ大人になった気分を味わえた思い出のアルバムです。
1985年1月21日、現金支給のバイト代を握りしめ、帰りの足でそのままレコード屋さんに直行。
名盤2枚を選択した当時の自分のセンスを我ながら誉めてあげたいです。

本作の思い出② NHKホールで渡米前の出陣式

1985年2月1日、全国ツアーの最終日に行われたNHKホールでのライヴに参戦。
ツアー締めくくりと共に、翌月からの渡米に向けた出陣式のような最高のヴォルテージに包まれたライヴでした。
約4000人収容の会場は3階席まで超満員の寿司詰め状態。
さすがは大晦日紅白歌合戦の聖地であるNHKホール。
音響は勿論のこと、照明演出が素晴らしく、これまで数多く体験してきたライヴの中でも屈指の感動として記憶されています。
ギターソロでは、ランダムスターの鏡面部分に反射した光が客席に向かって眩しい光線を放射しまくり。
ライヴ終盤ではミラーボールが回転して、この世のものとは思えない幻想的な世界感を演出。
いやぁー、心の底から酔いしれました~。
紅白で小林幸子さんが気合い入っちゃうのも解る気がします...。

本作の思い出③ 文化祭のバンド演奏で痛恨の三味線ソロ

高崎氏による腰の入ったプレイが聴けるアルバムに有難くもご降臨頂いて、バンドでコピーしないのは切腹級の失礼にあたると、当時のバンドメンバーが全会一致。
1986年11月2日、文化祭の野外ステージのトリを務めるバンドとしてオープニングから「Crazy Night」と「Like Hell」をプレイしました。
使用エフェクターはBOSSのHeavy Metalとフェイザー+Cry Baby。
血のにじむような努力で血尿(嘘)を出しながら練習して何とかものにした「Like Hell」のソロ。
どうだみんな見てくれ!俺の努力の結晶、渾身の一撃を!。
と、ソロモードに切替えて意を決して突入するも、まさかのHeavy Metalさんスイッチ不良?で三味線のような生音全開プレイに…。
結局「Like Hell」の最後まで修復できずの忘れられない黒歴史です。
(その後にプレイしたScorpions「Coming Home」でも同様の現象再発…)

バンドメンバー・収録曲

バンドメンバー

  • ヴォーカル: 二井原 実
  • ギター  : 高崎 晃
  • ベース  : 山下 昌良
  • ドラムス : 樋口 宗孝

収録曲

  1. CRAZY NIGHTS
  2. LIKE HELL
  3. HEAVY CHAINS
  4. GET AWAY
  5. WE COULD BE TOGETHER
  6. RUN FOR YOUR LIFE
  7. CLOCKWORK TOY
  8. NO WAY OUT
  9. THE LINES ARE DOWN
  10. NEVER CHANGE YOUR MIND

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CRAZY NIGHTS

前作の「Crazy Doctor」に歓喜したギター小僧にとっては、オープニングのあまりのドッシリ感に驚きを隠せず。
しかしながら、単調に聴こえるこのリフもいざプレイしてみると意外にも奥が深くて楽しめました。
適度にミュートを効かせつつハーモニクス気味の角度で思い切りグシャっと弾かないと、なかなかこのニュアンスは出てこないですね。
「ラッケンロー・クレイジー・ナァーイ」のサビ歌詞は、二井原氏にとっては少し気の毒に思えてしまいますが、そこはまあノリでカバーするしかありませんね。
そして曲終盤の「M.Z.A!」の掛け声の意味を探し求めて三千里。
大した意味は無い事と、見ているこちらが赤面してしまうビデオクリップにショックを隠せませんでした。

LIKE HELL

JUDAS PRIEST「復讐の叫び」に収録の究極ヘヴィメタル・チューン「Electric Eye」 を彷彿とさせる衝撃的なリフで始まる2曲目。
当時から個人的にはアルバムのオープニングに持ってきて欲しかった疾走曲です。
バンドでコピーすることが決定してからというもの、録音テープの再生スピードを落としてひたすら反復練習するものの、あまりの忙しいプレイになかなかついて行けずに何度も心折れそうになった難攻不落の高崎城。
多少のごまかしも含めて何とかモノにしたと思いきや、本番でまさかのトラブル勃発でそれまでの努力が水泡に帰すという、まさに「Like Hell」。

HEAVY CHAINS

落ち着いたイントロ~泣きメロで始まるパワーチューン。
当時はその良さが分からず退屈曲と早々にレッテルを貼るも、年月が経過し当時のアメリカでのライヴ映像などもふまえ、今ではアルバム中の不動の最高楽曲に君臨。
(アメリカのライヴ映像でもこの曲のウケはトップクラスですね)
総じてアメリカナイズされた印象の本作楽曲群の中で、最もJAPANESE HEAVY METAL BANDらしさが表現されている曲だと感じます。

何と言っても最大のクライマックスは、「オラーっ、おめーら、行くぞーっ」と言わんばかりに重い鎖をぶち切ってアップテンポで突っ込んでいくギターソロ。
長いことHR/HMを聴いてきましたが、この神がかり的なギターソロは確実にベスト20選入りする化け物級の凄さですし、それをライヴで忠実に再現してしまうタッカンに思わず達観してしまいます。
(つまんなくてすみません…)
そしてソロ終了後には何事も無かったかのようにテンポダウンしてエンディングを迎え、高崎ミュージカル劇場が終演します。

THE LINES ARE DOWN

この曲は、前作までのLOUDNESSらしさが最も残っている楽曲だと思います。
リズム隊の2人もここぞとばかりに激しいグルーブ感でLOUDNESS魂を支えながら楽曲を下から押し上げまくっていますね。
そう、まるで全盛期の琴風のガブリ寄り状態です。
せめてこの曲だけでも樋口氏の思い通りのスネアの音にさせて欲しかった感もありますが。
さすがは「ドS」のマックス・ノーマン、鬼ですよね。
中盤での変化をもたらす高崎氏のギターソロは、遊び心も感じるようなフレーズも飛び出してきて全体的に伸び伸びプレイされているように感じます。

まとめ

総じて、本作に対する評価や印象は、日本のファンの間では賛否二分する結果となりました。
前作「DISILLUSION~撃剣霊化~」を体感してきた先行情報を持つ日本のファンと、余計な先入観を捨て去りアメリカ市場で成功するアルバムを0ベースで制作させたマックス・ノーマンとの間には、そもそもの大きなギャップが存在していたように思います。
過去(「DISILLUSION~撃剣霊化~」)に固執するファンにとっては少し物足りないアルバムに感じるのも致し方無いかと。

本作のリリースから遡ること3年前、極めて欧州的&ダークなイメージでそれなりの支持を得ていたSCORPIONSが、1982年リリースの「BLACKOUT」で一気に変貌しながらアメリカ市場へ切り込んで行き、その後の成功へと大躍進を遂げたハードロックの歴史。

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そんな歴史の再現だったのかなぁと今更ながら思います。
(その意味では、この次のアルバムが最も重要なポイントだったように思いますが…残念…)

 

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